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「貢献度は計り知れない」番組初代解説者の順天堂大・堀池監督もやべっちFC終了を惜しむ

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順天堂大を指揮する堀池巧監督

[9.21 関東大学L1部第11節 順天堂大2-1国士舘大 RKUフットボールフィールド B面]

 順天堂大が国士舘大に2-1で競り勝った。前半11分にMF杉山直宏(4年=大津高)がPKを決めて先制。同点とされて迎えた後半20分にはMF白井海斗(3年=清水桜が丘高)が今季初ゴールを決めて勝ち越しに成功した。

 今季は新型コロナウイルスの影響で開幕が7月となったが、順大は開幕から参戦することが出来ず、8月の第5節から1部では一番最後に参加。それでもこれまで8試合を消化し、4勝1分3敗で前期の戦いを終えた。延期となっている試合は、後期リーグ開幕以降に組み込まれる。

 参戦直後はすでに数試合をこなしているチームとの対戦に苦しむこともあったが、それでも白星先行で前半戦を終了。今年も教育実習などで選手を欠く戦いを強いられながらも、MF樋口堅大(1年=大津高)やDF小林夏生(1年=横浜FMユース)ら1年生を起用しながら結果を残す堀池巧監督だが、「コロナでコンディションもバラバラ。だから評価するのは難しいけど、まだ負けが多い」と難しい状況の中でも選手たちには更なる奮起を求めた。

「やべっちFCの貢献度って計り知れない。自分に対する貢献度もすごく大きい番組だった。なくなるのは残念だなと思います」

 テレビ朝日で18年間放送が続いていた人気サッカー番組「やべっちFC」が、今月27日の放送を最後に終了する。“ここが巧”。2002年の放送開始とともにコメンテーターとして出演した堀池監督が、試合で起こった注目シーンのポイントとなったプレーを「巧みです」と紹介するコーナーが人気を集めた。元日本代表DFとしての実績を持つ堀池監督が、解説者としても名を上げるきっかけになる番組だった。

 堀池監督はMCを務めたナインティナインの矢部浩之さんへの感謝も語る。番組出演当初、上手く喋れなかったことを、逆にいじってもらったことでやりやすくなったと振り返る。「矢部さんが正直なところ、自分のハードルを下げてくれた。噛むのが普通、普通にしゃべったら『オー』って。高いものを求められているわけじゃなくて、素でやらせてもらえた。そういう意味でも感謝しています」。

 また「あの番組があったから、解説の楽しみが発見できた」という。「“ここが巧”とかあったけど、選手の分析の仕方を学ばせてもらった。なぜ今このプレーが起きたのか、シュートを打ったプレーが素晴らしいというのは誰でも見れば分かるけど、もしかしたらその前のパスが良かったんじゃないか、とかね。自分に対する貢献度もすごく大きい番組だった。なくなるのは残念だなと思います」と番組の終了を惜しんだ。


●第94回関東大学L特集

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