beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

[関東]早慶戦で慶大DF橋本健人が土壇場FK弾!J2経験の賜物、キックの質に変化

このエントリーをはてなブックマークに追加

DF橋本健人が直接FKを蹴り込んで決着をつけた。今季5点目で得点ランキングでも4位タイ。

[9.21 関東大学L1部第11節 早稲田大0-1慶應義塾大 RKUフットボールフィールド A面]

 慶應義塾大が前期最終節に設定された早稲田大との早慶戦に1-0で勝利した。後半42分にDF橋本健人(3年=横浜FCユース/山口内定)がFKを直接蹴り込んで決勝点を奪った。

 序盤から早大がチャンスを量産した。しかしクロスバー直撃やGK田原智司(4年=静岡学園高)の好守もあって慶大が何とか凌いでいく。「内容は完敗でしたけど、最後に体を張ることは取り組んできたこと。そこは出してくれた」と話したのは浅海友峰監督。慶大が最終盤に獲得したワンチャンスをしっかりとものにして、勝ち点3をもぎ取った。

 早大と慶大のリーグ戦での対戦は実に4年ぶり。昨年まで慶大が2部。3年前は逆に早大が2部に落ちていたため、入れ違いとなっていた。また両校は毎年夏に70回の歴史を持つ定期戦を実施。ただ今年は新型コロナウイルス蔓延の影響で、開催が困難となっており、今年度はリーグ戦で決着をつけるしかない状況だった。定期戦は現在、早大が8連覇中と圧倒的な力の差をみせているが、今年度は慶大が意地をみせた。

 決着をつけたのは大黒柱の左足だった。0-0の後半42分、慶大はゴール前でMF内桶峻(4年=國學院久我山高)が倒されてFKを獲得。左足の靴紐を結び直して集中力を高めた橋本は、冷静に壁の位置を確認して力強く左足を振り抜いた。

「立った時に壁が4枚いたんですけど、すこし左の壁の枚数が足りていないと感じました。蹴る寸前まではGKの立ち位置的にファーに蹴ろうかと思っていたんですけど、風が逆風だったので、壁の足りていないニアの方に速いボールを蹴りました。あとは気持ちを込めて、仲間の思いも乗ってくれたと思います」

 昨年度、2部リーグでアシスト王を獲得する活躍でチームを3年ぶりの1部復帰に導いた橋本は、今年春に2年後のレノファ山口FCへの入団内定を発表。特別指定選手に登録されると、平日は山口で過ごし、週末は慶大でリーグ戦に出場するという忙しい日々を過ごしている。

 プロのボールを蹴るようになったことで、キックに変化が出ているという。「(GKコーチの)土肥さんにインフロントが蹴れないことを指摘されて悔しかった。それからインフロントってどうやって蹴るんだろうと勉強するようになりました」。

 またJリーグのボールと大学で使用するボールの違いについても指摘。「プロのボールは軽くて、芯に当てないと真っすぐ飛んでいかない。だから大学のボールを蹴ったときになかなかパワーは伝わり辛いんですけど、その分、速いボールが飛ぶようになったと思います」。

 この日のFKもまさに壁の上を鋭く抜いて、ニアに速いシュートを蹴り込んだ。プロの環境で過ごす日々が、確実な成長を促しているようだ。

 一方の早大はシュート数で12対2と大きく上回りながらも、あと一歩の決定力を欠いて今季2敗目を喫した。外池大亮監督は「いつか決まるだろうということだったかもしれない。ある意味では早慶戦ということを意識しすぎてしまったのかもしれない」と冷静に戦えていなかったことを悔やむ。

 それでも新型コロナウイルスの影響でリーグ戦の開催が不安定となる中で、8戦して6勝2敗。勝ち点18の暫定3位で前期の戦いを終えた。残留争いを繰り広げた昨年度の反省をしっかりと生かした戦いを続けている。これには外池監督も「6勝2敗はポジティブに捉えている」と評価する。ただ「勝負となったときの肝を俯瞰(ふかん)して捉えられるようなチームになっていかないといけない」とも語り、イレブンには更なる進化を期待した。

●第94回関東大学L特集

TOP