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地元・草薙での“代表戦”。強烈ヘッドのU-16日本代表CB行徳瑛は違いを出せる選手に

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前半22分、U-16日本代表DF行徳瑛が決定的なヘッド

[9.21 SBSカップドリームユース1回戦 清水ユース 3-1 U-16日本代表 草薙球]

 地元・静岡での“代表戦”。U-16日本代表DF行徳瑛(静岡学園高)はCBのポジションで先発すると、得意とするビルドアップや奪った勢いで前へ出る部分、またカバーリングで清水ユースに対抗した。だが、DFとしては悔しい3失点。チームも敗れ、地元で好結果を残すことができなかった。

 クロスの対応など守備面での課題を残した一方、インパクトを残したプレーもあった。前半22分には右FKに勢いを持って飛び込み、強烈ヘッド。普段から意識しているゴール前の入り方、高さを発揮した一撃だった。

 ほぼ完璧に映ったシュートだったが、ボールはわずかにクロスバーの上。これには「ああいう場面で決められる選手が上に行ける。ああいう部分で決められないのは力不足だなと感じたので、そういう部分でしっかりと結果を残せる選手になりたい」と決め切る選手になることを誓っていた。

 清水や岐阜、ブータン代表、ネパール代表の監督を歴任している行徳浩二氏を父に持つ行徳。今回は自宅からも近い草薙球技場での代表戦だった。選手権王者・静岡学園高でアピールして年代別日本代表候補に復帰し、今回のチャンスを得たCBにとって貴重な1試合に。その行徳は代表定着、さらなる成長への思いを新たにしていた。

「この日本代表のユニフォームを着るのは初めてで、これを着るためには相当努力だったりが必要になってきて、日本の中でトップクラスの選手が選ばれてきていると思う。たくさん上手い人がいて、自分も刺激を受けますし、自分もここでやってやろうという気持ちがある。これからもまた続いていくんで、そういった部分で自分の良さを出して頑張っていきたい」

 この日は静岡学園のチームメート、MF高橋隆大が交代出場で存在感。行徳は「(高橋から)刺激を受けます。違いを出せる選手は誰の目にも留まると思う。自分もそうなっていきたい」と意気込む。この日、惜しくも決められなかったヘディングシュートを決められる選手、またリーダーシップを取れる選手たちの中でチームを引っ張れる選手になること。そして、攻守両面でチームの勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

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