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[関東]専修大が最下位折り返し…長期離脱の主将のためにも後期巻き返しを「思いを背負ってやらないと」

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キャプテンマークを巻いてプレーするMF鈴木龍之介

[9.22 関東大学L1部第11節 駒澤大3-0専修大 RKUフットボールフィールドB面]

 専修大が駒澤大に0-3で敗れ、最下位に転落した。3点を追う最終盤にPKを獲得したが、MF鈴木龍之介(4年=成立学園高)のシュートはクロスバーを直撃。今のチーム状態を物語るかのように、1点を返すことすらできなかった。「自分を含めて率直に力がないなというのが正直な気持ちです」。鈴木は悔しさを押し殺すようにして、声を絞り出した。

 今季、副キャプテンに就任した鈴木は今、キャプテンマークを巻いてプレーしている。専修大に大きな試練が降りかかったのは7月26日の第4節・法政大戦。前半終了間際のプレーで主将MF郡紘平(4年=徳島市立高)が、右足前十字靭帯を痛めてしまい、戦線を離脱することになってしまった。

 今季絶望の大怪我。リハビリのためにチームを離れなくてはならなくなったために、副キャプテンの鈴木が主将代理として、チームを引っ張ることになった。プライベートでも郡とは仲がいいという鈴木。「(1月にある)全国大会に間に合わせるようにキャプテンは全力でやるから、僕たちはピッチに立たせるという気持ちでやろう」。郡をもう一度ピッチに。チームの合言葉になっている。

 しかし今季開幕戦の中央大戦を4-2で取った専大だが、そこからまさかの未勝利。1引き分けを挟んで8敗と苦しい戦いを続け、ついには最下位に転落してしまった。「キャプテンの思いを背負ってやらないといけない。ただ正直今は郡に合わせる顔がない」。

 だが不幸中の幸いと言うべきか、ここでリーグはいったん中断。トーナメント戦のアミノバイタルカップを挟んだあと、後期リーグは10月10日より開幕する。チームを立て直すには時間がある。

 前節は首位の明治大を相手に善戦するなど、「全く積みあがっていないわけではない」と巻き返しへ向けた手ごたえも感じているという。「あとは結果だけだと思います」。まずは何よりも白星。勝つことで自信を取り戻し、キャプテンが安心してリハビリに専念できる環境を作りたい。

(取材・文 児玉幸洋)
●第94回関東大学L特集

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