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前日できなかったことを表現したU-16代表MF北野颯太。気迫の突破、スルーパスでアシスト

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後半24分、U-16日本代表は交代出場のMF北野颯太(C大阪U-18)が右サイドを突破し、スルーパスでアシスト

[9.22 SBSカップドリームユース3位決定戦 U-16日本代表1-2 静岡ユース 草薙陸]
 
「昨日はスタート組があまり良くなくて、後半途中から入った人が凄く良いプレーをしていて、(先発した自分は)凄く悔しい気持ちもありましたので、今日は出たらやってやろうと思いました」。U-16日本代表は交代出場のMF北野颯太(C大阪U-18)が気迫のドリブル、スルーパスで追撃ゴールをアシストした。

 北野は前日の清水ユース戦で先発出場。左サイドから強引にドリブルを仕掛けるシーンや縦に抜け出すシーンがあったものの、得点やチャンスに絡めないまま途中交代となった。

 この日、チームは2点を先取され、前半20分に退場者を出したことで体力的にも厳しい状況。ただし、後半15分から出場した北野は「人の何倍も走ったら補えると思ったし、途中出場の選手は大事なので、チームのためにできることをやろう」とピッチに立ち、前日できなかったことにチャレンジした。

 投入から9分後の24分、北野は右サイドからドリブルにチャレンジ。相手DFが身体をぶつけて止めに来ていたが、強引に前に出てFW内藤大和(甲府U-18)へスルーパスを通す。これでGKと1対1となった内藤が決めて1点差となった。

 北野は「個の力というのも自分の課題にしていたので、しっかりと突破できて、それで最後に大和が決めてくれて勢いづけたのは良かったと思います。昨日は攻撃でもあまり見せ場を作ることが出来なかったので、今日はアシストできて良かった」と一つ結果を出せたことを素直に喜んでいた。

 森山佳郎監督は高校1年生が中心の選手たちに各所属チームでレギュラーになることを求める。北野は「この遠征は4位という形で終わってしまって悔しい。この遠征を活かして自チームでももっとやっていかないといけないと思いましたし、04ジャパンの課題でもあるビルドアップももっとやっていかないといけないなと強く感じたので、凄く良い大会になったと思います」。前日よりも一つ成長して2日間のトーナメント戦を終えた北野。C大阪U-18でも自分に足りないものに目を向け、努力と進化を続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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