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マルセイユ長友が「最後のピース」として始めた“注目度急上昇”ビフィズス菌トレって何?森永乳業を直撃!

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 森永乳業が50年以上に渡って研究を進めるビフィズス菌の注目度が近年高まっている。今年6月に同社は、日本代表DF長友佑都(マルセイユ)とタッグを組んだ新プロジェクト『ビフィズス菌トレ』の第一弾を発表。腸内環境の改善を目指すことで、アスリートのパフォーマンス向上に繋がることが期待されている。

 長友自身は幼少期からお腹を壊しがちで、プロサッカー選手として海外を転戦する生活を送る中でも悩みのひとつになっていたという。これまで最先端の筋力トレーニングなどをストイックにこなしてきた長友も、今回の提案には目からうろこの様子。「プレーにどう影響してくるのか楽しみ。ビフィズス菌は身体を整える最後のピースになるのでは」と大きな期待を寄せている。

 最近ではスーパーなどで目にすることも多くなったビフィズス菌だが、そもそもビフィズス菌とはどういう役割をするものなのか。そこで業界最大手の森永乳業本社を直撃。営業本部マーケティング統括部マーケティング企画部素材企画グループ、マネージャーの赤津裕之さんにお話を伺った。


――ヨーグルトに入っていることが多いと思いますが、ビフィズス菌とは何なのでしょうか? 乳酸菌の一種なのでしょうか?
「いいえ、実は生物学上全く違うものなんです。人で言うと猿との距離感ではなく、クラゲ。それくらい大きく違うんです」

――え!? そんなに違うんですか? どこがそこまで違うんですか?
「大きく2つ。ひとつは、乳酸菌は名前の通り乳酸を、ビフィズス菌は乳酸に加えて酢酸をつくります。もうひとつは棲む場所。乳酸菌は種類にもよりますが、多くは酸素があってもなくても生きられるため、ヒトや動物の体内だけでなく、植物や海中など自然界の様々なところに存在していますが、ビフィズス菌は酸素が苦手なため、ヒトや動物の体内にしかおりません。また、体内でも活躍の場が異なり、乳酸菌は主に小腸で活躍するのに対し、ビフィズス菌は酸素がほとんどない大腸で活躍することができるんです」

――なるほど。たくさん摂ることで排便の悩みも改善されそうですね。
「外から摂取したビフィズス菌は大腸の中で定着せず、一定期間で流れて出て行ってしまいます。そのため、一回で大量に摂るのではなくて、毎日継続的に摂っていただくことが重要になってきます」

――どのタイミングでどのようにして摂るといいのでしょうか?
「タイミングは空腹の状態だと胃酸がいっぱい出て影響を受けやすいので、食中や食後をおすすめしています。一日のどの食事でもいいので、定期的に摂っていただきたいなと思います。市販の商品の中でビフィズス菌を摂る手段はヨーグルトのほかにはサプリメントになります。毎日の食生活に取り入れていただくという点では、ヨーグルトはおいしく食べられて、続けやすいのではないでしょうか。乳酸菌にも体にいい機能はたくさんあるので、ヨーグルトに含まれる乳酸菌にプラスしてビフィズス菌を摂っていただければと思います。ちなみに、ビフィズス菌は一部のヨーグルトにしか入っていないので、注意してみてください。ビフィズス菌はこの野菜に入っているとか、食材そのものではなく、加工されたものから摂る必要がありますので、そういう意味でも意識して摂っていただく必要があります」

――ビフィズス菌を摂取することでどのような効果が期待されるのでしょうか?
「腸内環境をよくすることでまずはお通じがよくなります。お通じはもちろん大事なことですが、実はそれによって全身の様々な部分が良くなることが最新の研究で分かってきました。例えば、便秘になると肌の調子が悪くなったという話を耳にしたことはありませんか? ビフィズス菌を摂取し、腸内環境が改善されることで、お肌の調子に影響を与えたり、その他には、アレルギー抑制、免疫機能の向上を促すなどの効果が期待されます。大腸は全身の健康の要だと言われており、ビフィズス菌をきちんと摂ることによって健やかな体づくりにつなげていただければと思います」

腸内環境を改善する多くのデータが発表されている (Yaeshima T. et al, Bioscience Microbiota, 1997)

一部のビフィズス菌には抗アレルギー作用があることも判明している (Xiao JZ. et al, Clin Exp Allergy, 2006)

感染症予防に関するデータも明らかになっている (Nanba K. et al, Biosci Biotechnol Biochem, 2010)

――長友選手と『ビフィズス菌トレ』を始められることになりました。
「アスリートと一緒に取り組むことは初めてになります。腸内環境を良好にすることで全身に様々な形でプラスに働くという知見がある中で、アスリートのパフォーマンスにも腸の環境が影響するのではないかということも報告されています。運動のカテゴリーにおいても腸内環境の重要性が少しずつ注目されてきています。ご存じの通り、長友選手はストイックに肉体改造に取り組んだり、食事改善をされたり様々な分野で進化されてきましたが、より高みを目指す上でどうしたらいいだろうという中で腸内環境に興味を持っていただきました。森永乳業の持っている50年来の知見を長友選手のパフォーマンスに繋げられればと思っています」

――具体的にはどういったサポートになるのでしょうか?
「今やっていることは大きく2つです。1つ目は、森永乳業のビフィズス菌を継続的に摂取していただいて、それによってどういう変化があるかを調べること。2つ目は、腸内環境の変化によってパフォーマンスにどのような影響が出ているかを分析することです。身体的なパフォーマンスの向上にすぐに生かされるわけではないですが、コンディションの平均値を高めることを目的に腸内環境を良い状態で維持するためには、何が必要かをご提案したいと思っています」

――ビフィズス菌トレが多くの分野に広まるきっかけになればいいですね。
「ビフィズス菌トレの考え方として、ビフィズス菌を摂ればいいですよということではなくて、ビフィズス菌を摂りながら腸を中心に全身が健康になることを目的としています。知識、食事、運動、心の4つを組み合わせて『知食動心』と呼んでおり、その4つのテーマを組み合わせることによって、体の内側や外側から全身の健康に結びつけていきたいと考えています」

――昨今の情勢もあり、健康への意識は高まっています。全身の健康に結びつけるためには、どのような運動が必要なのでしょうか? また、一般の方が頻繁にデータを摂ることは難しいと思いますが、ビフィズス菌の効果をどのようにして判断すればいいのでしょうか?
「公式サイトでは動画を公開しているのですが、長友選手より腸を中心に健康になっていきましょうというトレーニングメニューを紹介していただいています。ただし、本当に腸内の状況は人それぞれ違っていて、男女差や職種といったことより、食生活や生活様式の影響が大きいと思っています。その改善には、継続が大事。そして最終的な結果についてはご自身の体感が一番になってくると思いますが、ご自身の便を見て確認するのもいいと思います。一般的に良い便とされているのは、黄色っぽく、バナナ状で適度な水分を含み、臭いがきつくないものです。このような便が力まずにすっきりと出るようであれば、腸内環境も良いと考えられます」

ビフィズス菌トレ EXERCISE produced by YUTO NAGATOMO

――中学生や高校生のうちから腸内環境に意識を向けることはなかなか難しいですが、ビフィズス菌トレを取り入れることが当たり前になればいいですね。
「森永乳業としては、まずは長友選手に貢献したい。そしてアスリートにとってもビフィズス菌が良いものなんだという認識が、スポーツ分野だけでなく、多くの生活者へと広がっていってほしいと思っています。最終的には新たな商品開発に行きつけばベストだと考えています」

――貴重なお話をありがとうございました。


<長友佑都氏からのメッセージ>
 僕のパフォーマンス向上の取り組みとして、50年以上にわたりビフィズス菌研究をしている森永乳業様の「ビフィズス菌トレ」という新たな取り組みをご一緒させていただくことになり、僕自身の腸内検査と腸内改善サポートをしていただく事となりました。今、2022年のカタールW杯に向けて自分自身を更に進化させ、もう1つステージを上げる必要があると思っています。そこで着目したのが“腸内環境の改善”です。僕自身、シーズン中は長距離移動や連戦が重なるとお腹を壊すことが昔からありました。だから、今回、僕のコンディショニングのサポートとして協力くださる森永乳業様と「ビフィズス菌トレ」の活動を取り組むことにより、僕自身の腸内環境の状態を理解し、その上でコンディショニングを維持・安定させるために何をすべきか?を知って課題を解決していきたいと思っています。また、腸内環境の改善が、自分のコンディションニングや体感、自分のプレーにどう影響してくるのか楽しみにしています。同時にビフィズス菌は身体を整える最後のピースになるのではと期待もしています。

 森永乳業様と「ビフィズス菌トレ」の活動に取り組むことにより、僕自身が自分の腸内環境の状態を先ずは理解し、その上でコンディショニングとして、維持・安定させるために何をすべきか?を知って課題を解決していきたいと思っています。なお、既に毎日どんなトレーニングを行い、何を食べて、自分の体感がどう変化しているのかを記録しています。また、ビフィズス菌も取り入れ、自分自身の腸内環境がとても安定しているのも驚きました。今後、腸内環境の改善が、自分のコンディショニングや体感、自分のプレーにどう影響してくるのか楽しみにしています。

★森永乳業 ビフィズス菌トレについてはこちら

Supported by 森永乳業

(取材・文 児玉幸洋)
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