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スアレスがバルサに涙の別れ「プレステで見る選手たちと…思い出を大事にしたい」

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アトレティコ・マドリー移籍が決まったFWルイス・スアレス

 アトレティコ・マドリーへの移籍が決定したウルグアイ代表FWルイス・スアレス(33)が24日、カンプ・ノウで退団会見を行い、涙を浮かべながらバルセロナに別れを告げた。

 スアレスは2014年夏にリバプールからバルサに加入し、6年間で13個のタイトル獲得に貢献。個人としてはクラブ通算283試合に出場し、歴代3位となる198ゴールを記録。しかし、今季バルセロナの監督に就任したロナルド・クーマン氏から構想外を伝えられていた。

「ひとつのステージが終わろうとしているけど、自分がやってきたことを心から誇りに思わなければならない。昨日、クラブのみんなにはお別れをした。彼らは多くの人間が見たのと同じように、1人の感情を持った人間が出ていく姿を見たんだ」

「バルセロナで経験したすべてのこと、素晴らしい瞬間はこれからも大切にしていきたいと思う。僕の子供たちは、僕がトロフィーを掲げたときやゴールを決めた瞬間、信じられないほどすばらしい選手たちとともにプレーする姿を見た。そしてこれからも、歴史上で最高の選手とともにプレーする僕の姿を見ることになるだろう」

「ここでの多くの思い出は、これからも記憶に残り続けるだろう。多くの年月、多くのトロフィー、多くの瞬間が記憶に残っている。好むと好まざるとにかかわらず、僕らには困難な時間もあった。だけどそれ以上に、ラ・リーガを制覇したこと、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)を制覇したこと、ゴールを決めたことのほうに興味がある。それこそ選手が夢を見るすべてだ」

「そしてプレイステーションで見るような凄い選手たちと一緒にプレーできたこと、彼らとユニフォームをともにできたことは、本当にすばらしい体験だった。そうした思い出のすべてをこれからも大事にしていきたい」

「私たちがいま大事にしなければならないのは、このクラブでプレーしたこの6年間を誇りに思うということだ。その後のことについては、同意する人もいるだろうしそうでない人もいるだろう。だけど(クラブから離れるという)この話題に関しては、すでに僕の中では消化できている。僕は受け入れた。あとは賭けるチップを変えて、これからやってくる新たなステージを楽しむだけだ。バルセロナにはこれからも感謝したい。こんなにも信じられない、忘れられないような瞬間を与えてくれたのだから」

 監督交代後、クーマン新監督からすぐに構想外を伝えられたスアレスは、激動の1か月についても次のように語った。

「クレイジーな1か月だったよ。思ってもなかったようなこともいろいろ言われた。出来事が捏造されたり、リークされたりした。これでみんな、サッカーの世界がどういうものなのかよくわかったはずだ。真実ではない話がばらまかれ、憤慨するような瞬間もある。だけど僕らはそういったすべてから、何度も離れようと試みなければならないんだ」

「僕とレオ(リオネル・メッシ)の関係についてはみんな知っているだろう。僕がバルセロナに来たとき、『レオには気をつけろ』と言われたものだ。だけどその数年後、今度はレオと僕の仲が良すぎて、レオにとって良くないと言われはじめた。誰がそう言ったのかは言及しない。それぞれ、これは自分のことだとわかっているだろうからね。だけどバルセロナでともにプレーした間は、僕らはチームを助けようとがんばったし、最大限の力を発揮しようと試みた。バルセロナを高みに連れていくためにね。だからこそ、僕は誇りを抱いてここを去りたいと思う」

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