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フル稼働続くイニエスタ起点に大量ゴールショー! 監督人事に揺れた神戸が連戦4発で今季初連勝

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2ゴールのヴィッセル神戸MF古橋亨梧

[9.26 J1第19節 神戸4-0札幌 ノエスタ]

 J1リーグは26日、第19節を各地で行い、ヴィッセル神戸北海道コンサドーレ札幌を4-0で破った。前々節終了後に監督人事に揺れた神戸だが、そこから2試合連続の4ゴールで今季初の連勝を果たした。

 ホームの神戸は前節の鳥栖戦を控えてトルステン・フィンク監督が退任。鳥栖戦ではアシスタントコーチのマルコス・ビベス氏が指揮を執って8試合ぶりの勝利(○4-3)を収めた。今節からは三浦淳寛新監督が就任。中2日での連戦に向けて先発2人を入れ替え、DF藤谷壮とMF安井拓也が新たに入った。

 一方の札幌は直近12試合で1勝2分9敗という大ブレーキの渦中。ペトロヴィッチ監督は守護神の交代に踏み切り、法政大所属の特別指定選手GK中野小次郎を起用した。これがJリーグデビュー戦となる中野は身長200cmで、J1出場選手で史上最高にあたる。また明治大所属の特別指定選手FW小柏剛も2試合目の先発出場を果たした。

 試合は前半1分、さっそく札幌に決定機。小柏からのパスを受けたMF菅大輝がペナルティエリア内左から左足を振り抜き、GK前川黛也を強襲した。さらに札幌は10分、背後への抜け出しを見せた小柏が絶好のチャンスを迎えたが、ファウルギリギリで対応したDFトーマス・フェルマーレンに阻まれた。

 すると前半19分、神戸に先制点が入った。左サイドでボールを持ったDF酒井高徳がMFアンドレス・イニエスタとの見事なワンツーで打開すると、折り返しにMF古橋亨梧が反応。先に動いた中野の逆を突いてワンタッチで押し込んだ。34分、古橋のグラウンダークロスにFWドウグラスが合わせたが、これは中野が股をうまく閉じてブロックした。

 それでも前半終了間際、神戸は自陣に降りたイニエスタが鋭いスルーパスを前線に送り込むと、古橋がスプリントで反応。なんとか戻ったDF進藤亮佑にスライディングでクリアされたが、セカンドボールを拾ったMF郷家友太が落ち着いてゴールに蹴り込み、2点にリードを広げてハーフタイムを迎えた。

 後半は一気に札幌の優勢に転じ、6分にはMF荒野拓馬のスルーパスから小柏のチャンスが生まれ、13分にも相手のミスにつけ込んだ菅が強烈なボレーシュート。しかし、それぞれ前川、大崎のブロックに遭い、ゴールが奪えない。さらに14分、DFキム・ミンテのヘッドがクロスバーに嫌われ、16分のMF金子拓郎のシュートも前川に阻まれると、勝負を決める1点が神戸に入った。

 後半17分、自陣でのクロス対応からイニエスタがセカンドボールを拾うと、背後にふんわりとした浮き球のスルーパスを供給。札幌の守備陣は全員が敵陣深くに攻め込んでおり、古橋が独走を許され、そのままスピードで振り切って右足で流し込んだ。

 札幌はその後、今季初出場のMF檀崎竜孔らを送り込んだが反撃ならず。神戸は後半45分、は中盤の競り合いでこぼれたボールを途中出場MF小田裕太郎が拾うと、そのまま持ち味のスピードを活かしてペナルティエリア内に駆け上がり、飛び出した中野もかわしてJ1リーグ初ゴールを奪取。そのままタイムアップ。中2〜3日の4連戦で全試合フル出場のイニエスタも輝きを放った神戸が監督交代後2連勝を果たした。

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