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[スーパープリンスリーグ関西]黒瀬「優勝して全国」。1、2年生8人先発の三田学園は一歩ずつ前進続けて初の選手権へ

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1、2年生の多い三田学園高を牽引するMF黒瀬太軌主将

[9.26 スーパープリンスリーグ関西 三田学園高 1-1 大阪産大附高 J-GREEN堺 天然芝]
 
 三田学園高(兵庫)はこの日、怪我のCB永井亮成(3年)を欠いたこともあって先発8人が1、2年生。だが、序盤にサイドチェンジから右SB紀伊佑磨(2年)がクロスを上げ、FW清水皇貴(3年)が決めるという理想的な形で先制点を挙げた。

 福原幸明監督は「サイドチェンジして簡単にクロスを入れる。ああいうゴールもここ何試合かで出てきた。一歩ずつです。少しずつでも成長した姿を見せてくれと言ってるんで、それは見せてくれている」。下級生中心で経験値が少ない部分があることは確かだが、強豪とのリーグ戦を通してチームは着実に積み重ねることができているようだ。

 主将のMF黒瀬太軌(3年)は「今年は(スーパープリンスリーグが)6試合しかなかったので、1試合1試合で課題を改善することが大事になってくると思ったので、毎回終わった後ミーティングとかして次の試合どうしようとか話していました」と説明する。自分たちで考え、分析・改善を繰り返すことで、若いチームは成長を目指してきた。

 この日の先発は黒瀬と清水、CB松尾峻吾(3年)の3人だけ。それでも、黒瀬は「3年生が受験とかで例年よりも多く辞めてキツイなと思ったけれど、段々慣れてきて、2年生とか1年生とか元気でまとめてくれる人も多いので。3年生も少ないんですけれども、最近は3年生も『自覚を持ってやらないかん』という話をしていて、チームは良い方向に行っているかなと思っています」と手応えを口にする。

 一方で、この日はビルドアップを相手に狙われ、ショートカウンターを受ける形となった。福原監督からは再三相手の背後にスペースがあることが伝えられていたが、これまで守勢の試合が多かった三田学園は攻撃面での修正に多くの時間を要してしまう。

「相手がどこでボールを取ろうとしているかが見切れていないから、正直すぎますよね」と指揮官。後半は1本繋いでから背後を狙ったり、対角のボールを増やしたり相手を見て攻撃することができていた。好セーブも見せた1年生GK中西孝太ら下級生たちがまだまだ試合、練習で学ぶことは多い。リーグ最終戦で得たことも力に選手権へ向かう。

 迫力のある抜け出しに注目の大型FW長野壮(2年)や期待の1年生FW宮内泉太朗という好選手も擁し、チーム全体が着実に成長を続ける今年こそ、悲願の選手権初出場へ。ボランチ、SBで万能性を発揮する黒瀬は「兵庫県の高校でプリンス出ているのは三田学園だけ。選手権へ向けて他のチームでは経験できないようなスピード感だとか相手の個人の能力とか高い部分を経験できたので、リーグ戦で学べたところを選手権に繋げていきたい。やっぱり3年生最後の大会やから。今年はインターハイがなかった分、選手権ができることに感謝して、優勝して全国行きたいです」。インターハイに出場した昨年は兵庫県予選準々決勝で敗退。その悔しさもぶつけて、頂点に立つ。

(取材・文 吉田太郎)
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