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追いつきドローも辛辣評価…横浜FMポステコグルー監督「自分たちのサッカーは何ひとつなかった」

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[9.30 第25節前倒し分 横浜FM1-1鳥栖 ニッパツ]

 敗戦の後でもポジティブなコメントを残すことが少なくない横浜F・マリノスアンジェ・ポステコグルー監督だが、この日の試合については否定的な思いを隠さなかった。「正直、良いゲームではなかった。シンプルに自分たちのサッカーができていなかった」。1-1のドローゲームをそう振り返った指揮官は「特に何かというわけでもなく、何もなかった」とまで言い放った。

 前節から中2日で迎えたミッドウィークの一戦、ホームに乗り込んできたサガン鳥栖に大きく手を焼いた。攻撃では勘所のウイングにボールが渡っても、なかなかシュートチャンスに結びつけることができず、守備では激しいプレッシングを逆手に取られて多くの決定機会を献上。後半4分にはセットプレーのこぼれ球から先制点を献上した。終盤には相手のミスを突いたMF天野純のパスカットからFWエリキの同点弾が生まれたが、連勝は4でストップした。

 ポステコグルー監督は試合後のオンライン取材で、怒りをオブラートに包もうとはしなかった。「90分通してただ試合をしただけ。1-1で負けなくてよかったね、というような試合。自分たちのサッカーは何一つなかった」。報道陣から負傷者の影響を問われても「誰が出ようが、練習は一緒にやっているし、全員が両腕と両足があり、同じような体格だ」と一蹴するほどだった。

 ポステコグルー監督は普段、敗れた試合であっても良い形で決定機を多く作ることができたのであれば、試合後には前向きな言葉を残す。たとえば痛い逆転負けで3連敗となった第16節のC大阪戦(●1-2)。「今日は今季ベストの一つと言える内容だった」とした上で「ここ数試合に比べたら見違えるようなサッカーをしてくれた」と選手たちを称えていた。

 指揮官は続けて、これまで何度となく述べてきたように「もちろん毎試合勝ちたいが、勝ち負けは関係なく、一番重要なのは自分たちのサッカーをすることだ」と指摘。「今日は自分たちが何かをやったとは見えなかった。そこが残念な形のまま終わってしまった」とし、内容面に不満が残ったことを強調した。

(取材・文 竹内達也)
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