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香川真司の契約解除にサラゴサのファンが怒り…スペイン紙も批判「クラブ幹部の発言を忘れてはならない」

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サラゴサとの契約解除が発表されたMF香川真司

 MF香川真司との契約を解除したサラゴサ(スペイン2部)に対し、現地のファンは快く思っていないようだ。スペイン『マルカ』が伝えている。

 香川は昨年8月にドルトムントから2年契約で加入し、昨季はリーグ戦31試合で4ゴール1アシストを記録。しかし、チームが昇格を逃すと、約50万ユーロ(6200万円)という高額な年俸により、今夏の放出がたびたび報じられてきた。そしてクラブは2日、香川と双方合意の上で契約を解除することを発表。新天地の候補として同じスペイン2部のサバデルなどが挙がっているが、現時点で去就は決まっていない。

 同紙は香川がスペインへの適応に苦戦したことを指摘しつつ、今回の契約解除について「そのニュースはファンの間ではあまり評判が良くなかった」とレポート。「ファンは、(サラゴサに)残留するために給料をカットすることすらいとわなかった日本人に対する扱いを理解できず、クラブのやり方に腹を立てている」と説明し、さらに次のように続けている。

「昨年夏からサラゴサでプレーしたことで(受け取る)お金を減らし、(リーグの)カテゴリーを下げたこと、パンデミックの時にはアンデル・エレーラ(パリSG)と協力して都市を助けるための寄付キャンペーンを行ったこと、そして常に非の打ち所のないプロであったことから、アラゴンのクラブが彼に与えた待遇は最高のものではなかったようだ」

「わずか数か月で、香川はサラゴサで最も望まれていた選手から、(メンバーとして)数えることができない選手になってしまった。(SDを務める)アランテギ自身のプレゼンテーションでの幸福感に満ちた発言を忘れてはならない。彼は(昨年)8月13日の歴史的なプレゼンテーションで『これから2年間、ここで彼を楽しめるのは贅沢なことになるだろう。世界の参考になるね。私たちは彼が来るために行った努力を知っており、それは誇りと幸せで私たちを満たしている』と、あらゆる種類の驚きをもって言った」

 同紙は「サラゴサは、世界で認められているサッカー選手と同レベルではないことを示している。失望から失望へと向かうファンを激怒させた価値の喪失だ」と締めくくっている。

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