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[関東]後期開幕会見に先日J1デビューの法大GK中野小次郎ら出席「大学サッカーで全力で取り組んでいたら…」

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先月26日の試合でJ1デビューを飾った中野小次郎

 10日に開幕するJR東日本カップ2020 第94回関東大学サッカーリーグ戦の後期に先立ち、オンライン記者会見が行われた。

 今季の関東大学サッカーリーグは新型コロナウイルスの影響で開幕が順延。ようやく7月4日より開催にこぎつけた。しかし開幕に間に合わなかったチームや、途中で活動休止を余儀なくされたチームがあったが、1部では2チームが全11試合、6チームが10試合を消化。中野雄二理事長も「おおむね順調に消化しているという印象」と評価を語る。

 またコロナ禍はJリーグクラブへの内定事情にも影響が出ており、例年は練習参加を経て内定が決まることが多いが、今年は内定前の練習参加が不可能。特別指定選手となることで参加できるようになるため、例年よりも内定発表が早まっている。

 さらにJリーグが過密日程になっていることで、特別指定選手にもチャンスが訪れており、複数の大学生がプロ入りを前にJリーグデビューを経験。異例のシーズン下で特別な経験を積んでいる。

 北海道コンサドーレ札幌への入団が内定している法政大のGK中野小次郎も、9月26日の神戸戦(ノエスタ)で一足早くJ1リーグ戦デビューを飾った。地元の徳島県に近い神戸での試合でも、当日朝にスタメンを告げられたために両親や友人らを呼ぶことは出来なかったというが、「まずはJ1の舞台に立てたということに喜びを感じました」と夢を叶えた満足感に浸る。

 しかし試合は0-4で完敗。デビュー戦でこれ以上ないプロの洗礼を受けた。「個々の能力やラストパスの精度、前での落ち着きや最後に体を張るというところ、ゴールを奪う執念」といったあらゆる面で普段主戦場とする大学リーグとの差を感じたという中野だが、「大学サッカーで全力で取り組んでいたら、いつチャンスが転がってきたとしても慌てることなく自分のプレーを発揮できるなと感じることができた」と手ごたえも得た様子だ。

 コロナ禍ではあるが、後期リーグは公表されている一部の試合会場で有料観戦が可能となるなど、規制緩和に向けた動きが進んでいる。中野理事長も「引き続きコロナ禍での大会となりますので、念には念を入れて、リーグ戦が安全に終了することを目指したい」と力を込める。「各競技団体にも見本になるような大会に」と話して始まった今季の関東大学リーグが、また一歩大きく前に進む。

【1部】
▽第12節
10月10日(土)
[AGFフィールド]
慶應義塾大 11:00 中央大
早稲田大 13:30 駒澤大
[会場非公表]
国士舘大 11:00 立正大
法政大 11:00 順天堂大
桐蔭横浜大 13:30 専修大
明治大 13:30 筑波大

【2部】
第12節
[会場非公表]
10月10日(土)
産業能率大 11:00 神奈川大
拓殖大 13:30 日本大
10月11日(日)
流通経済大 11:00 明治学院大
東洋大 11:00 立教大
関東学院大 13:30 青山学院大
東京国際大 13:30 日本体育大

●第94回関東大学L特集

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