beacon

「2列目に特長がある選手が多い中で…」“中盤の軸”柴崎岳が考える自身の役割

このエントリーをはてなブックマークに追加

日本代表MF柴崎岳

 今季、デポルティボからレガネスへの移籍を決断した日本代表MF柴崎岳。昨日には約10か月ぶりとなる日本代表に合流し、「まだ1日しか練習していないけど、久しぶりという感覚。世の中をシチュエーションを考えると、この活動を大事にしないといけない」と話した。

 昨シーズン、ヘタフェからデポルティボに加入した柴崎はリーグ戦26試合に出場して2アシストを記録したが、チームは3部に降格した。しかし、「ヘタフェの2年間はサイドハーフが主戦場になって、去年1年はセカンドボランチの役割を多くやっていたので、個人的には中盤のゾーンを幅広くカバーできるスタイルに徐々になってきていると感じている」と自身の成長を感じている。

 新天地は昨季1部で18位に終わったレガネス。クラブは1年での1部復帰を目指しており、今季からは柴崎がテネリフェ時代に指導を受けたホセ・ルイス・マルティ氏が指揮官を務めることになった。

 レガネスへの移籍は「良く知ってくれている」という指揮官の存在だけでなく、「こちらの選手や環境、プレーに触れて置くこと、こちらに身を置くことが大事だと考えている。2部とは言え、非常に競争力のあるリーグで、2部でもしっかり結果を出して活躍したり、存在感を出せる選手は、1部でも通用するという見方をしているので、2部でもプラスに捉えて研鑽につなげていきたい」と自身の置かれている環境でさらなる進化を誓う。

 開幕したラ・リーグ2部では第3節終了時点で先発1試合、途中出場2試合と全ての試合でピッチに立ち、1アシストを記録して、代表の活動に合流した。久しぶりとなる日本代表の活動。「重視したい部分は、リンクマンとして前と後ろをつなぐことが僕に求められていることだと思う。2列目に特長がある選手が多い中で、彼らと最終ラインの関係性、良い距離感を保っていけるようにする役割が大事になる」と中盤の軸として、自身に求められている役割をこなしていく覚悟だ。

 9日にカメルーン、13日にコートジボワールと対戦する2連戦。「サッカー界だけでなく、スポーツ界の模範になるような活動になればと思う。カメルーンとコートジボワールと対戦できることを嬉しく思うし、しっかりと練習を練習を重ね、試合の中でも話し合いを重ねながら強化していきたい」と意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)

TOP