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[MOM3222]山梨学院DF一瀬大寿(3年)_先輩DF渡辺剛のように。大型CBがヘッド2発!

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山梨学院高CB一瀬大寿が相手の速攻に対応。この日は得意のヘッドで2得点と攻守で活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.3 プリンスリーグ関東第5節 帝京高 1-2 山梨学院高 帝京北千住G]

 山梨学院高は長谷川大監督が「アイツは能力高いですよ」「原石だと思う」「見てもらいたい」と推す大型CB一瀬大寿(3年)がヘッド2発。憧れの存在に山梨学院OBのヘディンガー、CB渡辺剛(現FC東京)の名を挙げる一瀬が、その高さで白星をもたらした。

 「自分のところに来てくれれば決めてやる」という一瀬は前半4分に右CKから豪快ヘッドで先制点。さらに10分の左CKも味方に上手くフリーの状況を作ってもらい、大外からヘディングシュートを叩き込んだ。

 元々はボールを散らすタイプのボランチだったが、高校1年時の冬にCBへコンバート。そこからヘディングの練習を重ね、試合で経験も積んだ一瀬は跳躍のタイミングを上達させた。身長も入学時から約10cm伸びて現在は186cmあるという。そして、現在は「自分の強みはヘディング」と言える武器となった。

 プリンスリーグ関東では、開幕戦の鹿島ユース戦でもセットプレーからのヘッドでゴール。対外試合でも決めてきている武器でこの日は2得点を叩き出した。この日は守備面でも高さを発揮。プリンスリーグ関東や対外試合でJクラブ内定選手と戦ったが、本人は強みの部分で負けなかったと感じている。

 本人はそのヘディングやロングフィードというウリを「もっと磨いていきたいです」とレベルアップさせたい考えだ。「ヘディング強いと言ったら渡辺剛選手。結構意識しているというか、憧れではあります」。プロ志望のCBは、先輩DF渡辺のように、練習を重ねて武器をプロでも強みになるレベルまで引き上げていく。

 まだ守備対応など課題があることも確か。1対1で負けず、無失点で終えられるCBも目指している姿だ。選手権はアピールの大事な機会。「自分たちが入ってからまだ選手権は全国出れていないので、全国には絶対に出たい。総体(関東大会)やインハイがなくなってしまって選手権に懸ける思いは強いので、そこで自分の強みを出して、全国大会に出て、高いところを目指してみんなでやっていきたいです」と誓った。チームとともに自身も結果を残し続けて、その名を全国に広める。
 
(取材・文 吉田太郎)
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