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ブンデス1部初挑戦でデュエル勝利数リーグ2位タイの遠藤航「数字として出るのはありがたい」

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代表合宿に合流しているMF遠藤航

 昨夏に加入したシュツットガルトで1部昇格を果たし、初挑戦のブンデスリーガで開幕から3試合連続フル出場を続けている日本代表MF遠藤航は自信を持って森保ジャパンに合流した。

「昨季ブンデス2部でプレーをして、個人としても成長できたと感じられるシーズンだった。ボールを奪う部分、球際の部分はドイツでも負けないことを目指していた。そこは自信になったし、同じことを1部でもパフォーマンスを落とさずにやるというのは自分の中で一つ(目標に)掲げている」

 本人がそう語るように、日本語版ブンデスリーガ公式サイトによると、競り合い(デュエル)での勝利数はリーグ全体で2位タイの44。「守備的なボランチとして戦う上で、そこの数字は求めてやっていきたい。ブンデスリーガはこういうふうに数字として出てくれるので、ありがたいというか、そこで評価がガラッと変わることもある。そこの数字はブンデスリーガでも1位を目指してやっていきたい」と言い切る。

 3日に行われたレバークーゼン戦(△1-1)でも高いパフォーマンスを見せ、ドイツ誌『キッカー』の選ぶ第3節のベストイレブンにも選出されるなど、着実に評価を高めている。「ボランチの選手は攻守両面で貢献しないといけない。ボールを取り切る、奪ったあとに前線につける、ゲームを組み立てるプレーもボランチの選手には求められる。守備的なイメージを持たれているかもしれないけど、攻撃でもしっかり絡んでいけるようにしたい」と力を込めた。

 今合宿には東京五輪世代からも7人が招集されている。「短い期間だけど、いろんな選手とコミュニケーションを取っていきたい」と話すリオデジャネイロ五輪代表のキャプテンはDF板倉滉(フローニンゲン)、MF中山雄太(ズウォレ)の名前を挙げ、コミュニケーションの一端を明かした。

「ボランチなのかセンターバックなのかとか、そういう悩みはリオ五輪のときに僕自身すごく感じた部分。どっちでプレーしたいというのはハッキリ監督に伝えた方がいいよとか、そういう話はしている」。ボランチもセンターバックもこなすのは遠藤、板倉、中山の3選手に共通した要素。ユーティリティー性が武器でもあるが、ポジションが安定しないという悩みも付き物なだけに、先輩のアドバイスは貴重なものになりそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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