beacon

“新10番”南野がリバプール移籍後初の代表戦へ「結果を出してこそ成長を実感できる」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 MF南野拓実にとって、今回のオランダ遠征はリバプールに移籍後初めての日本代表活動となる。「試合で結果を出してこそ成長を実感できるので、いまの時点ではレベルアップしてるかというとわからないけど、結果で成長を見せられれば」。新たにエースナンバーも任され、ゴール・アシストという結果でビッグクラブでの経験を発揮していく構えだ。

 新型コロナウイルスの影響により、南野にとっては11か月ぶりの代表活動。「いろんな人の協力があって代表活動できることを嬉しく思うし、感謝の気持ちも持ちながら結果にこだわって勝ちたい」。今年1月のリバプール移籍以降、国際試合が半年以上にわたってストップしていたため、9日のカメルーン戦が『リバプールの南野』として初めて迎える公式戦となる。

 所属クラブだけでなく、背番号もこれまでの9番から10番に変更。代表ではU-17日本代表でプレーしていた2011年以来、キャリアを通じてもC大阪U-18時代の2012年以来となる大役を任された。

 南野自身は「今まで日本代表を背負ってきた選手たちがつけた番号というのは理解しているけど、だからと言ってプレッシャーを感じるとかはない。いつもどおりプレーできれば」と過度な意識はしていない様子。しかし、本人も「注目されるのは分かっている」と認めているように、周囲はこれまで以上にチームの顔としての活躍を求めることだろう。

 そうした中、南野がこだわるのはやはり「結果」だ。

 一昨年9月に森保ジャパンが発足して以来、通算11ゴールはチーム最多。所属先のリバプールでも8月29日に行われたコミュニティ・シールドのアーセナル戦で移籍後初得点となる1ゴール、9月24日に行われたFA杯のリンカーン戦で2ゴール1アシストを記録するなど、本領発揮の兆しが見えてきている中、その勢いを代表にも還元していくつもりだ。

「僕は今でも、がむしゃらにこのチーム(日本代表)で結果を残さないと。確約されているものはないので、チーム(リバプール)で考えながらやっていることを代表でもやっていきたい」。まずは9日のカメルーン戦、ビッグクラブで培ってきた経験を結果で示す。

(取材・文 竹内達也)

TOP