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リバプールでの現状も語った南野「昨季に比べて周りの信頼は得られている」

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練習でランニングするMF南野拓実

 日本代表のオランダ合宿に参加中のMF南野拓実が7日、トレーニング前に囲み取材に応じ、リバプールでの現状について語った。

 今年1月にザルツブルクからリバプールへと完全移籍した南野は、チームが独走優勝を果たした昨季、リーグ戦10試合とカップ戦3試合に出場。今季は8月29日に行われたコミュニティ・シールドのアーセナル戦で移籍後初ゴールを挙げると、9月24日に行われたFA杯のリンカーン戦で2ゴール1アシストを記録するなど、ビッグクラブでの存在感を徐々に高めつつある。

 南野はリバプールでの日々について「ザルツブルクでプレーしていた時より1試合1試合のレベルの高さ、注目度の違いを感じる。そこでプレーできる喜びを日々感じながらプレーしている。自分自身でそういう舞台でプレーすることを目標にヨーロッパに来たし、充実した日々を過ごしている」と説明。一方で「満足するのではなく、注目される中で結果を残して、認めさせたい。チームでも自分の居場所を獲得していきたい」と意気込みを述べた。

 直近のプレミアリーグでは3試合続けて途中出場を果たしているが、リード時の最終盤での起用が2試合と、敗色濃厚の状況でのハーフタイム投入が1試合という内訳。先発出場はない。そのため南野自身も「正直、いまの自分の立場や結果に全く満足していない」と悔しさを隠そうとはしない。

 それでも「昨季に比べて、積み重ねてきたものによって周りの信頼は得られているのかなと感じている」と手応えを得つつ、「コミュニティシールドでゴールできたことは自分の中で少し自信になったし、今後もチャンスを掴んで、ゴール・アシストで結果を残さないといけない。大事な試合で使ってもらえる選手になっていければ」と先を見据えた。

 昨年末に『ゲキサカ』が行ったインタビューでは、「いま足りないものは何か?」との質問に「(リバプールで)それが見つかるかもしれないですね」と答えていた南野。この日、あらためて同じ質問をすると「足りないのは結果」と力強い言葉が返ってきた。

「ゴール、アシストが物足りないし、自分のゴールへのパターンを見つけないといけない。自分の良さはゴールまでのターンからシュートであったり、裏に抜ける動き出し。そういう部分のレベルをもっと上げていきたい」。着実に出場時間が伸び、結果につながりつつある現状はそうした地道なレベルアップの賜物であるようだ。

(取材・文 竹内達也)

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