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“将来性豊か”な19歳GKからも刺激受ける権田「そういう選手と競争していくと思うと、もっと頑張らないと」

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日本代表GK権田修一

 日本代表のオランダ遠征に参加中のGK権田修一が7日、オンラインでの囲み取材に応じた。新型コロナウイルスの影響により約11か月ぶりの合宿。「日本のトップオブトップの人と練習できるのは自分の中ですごく嬉しい。日本代表を目的にして海外移籍したし、常に代表を意識しながら生活していたので、参加できてうれしい」と心境を語った。

 権田にとっては昨年11月のカタールW杯予選以来の代表活動。所属先のポルティモネンセでは今季に入って定位置を失っており、「良い状況ではない。昨季、ああいうふうに半分くらい試合に使ってもらったけど、監督が変わらず若い選手が試合に出ている」としながらも、「やるべきことをやるだけだと思いながらやっている」とモチベーションは変わらない。

 日本代表ではシントトロイデンのGKシュミット・ダニエルも出場機会がなく、ストラスブールのGK川島永嗣も開幕2試合に先発して以降はベンチ入りが続いている状況。シュミットとは「海外でプレーするのは簡単じゃないけど、日本代表にいる以上は試合に出ないといけないよね」と励まし合っているといい、権田自身も「僕は31だけど経験があるわけじゃないので積み重ねないといけない。日本のGKはこれくらいできると、地位を上げないといけない」と決意を語った。

 また同じポルトガルで戦う若手からも刺激を受けているようだ。先日、ベンフィカのアカデミーチームに所属する柏U-18出身のGK小久保玲央ブライアンがポルティモネンセのアカデミーと対戦。現地で観戦した権田は「将来性豊かだなと思ったし、まだ19歳ですよね。僕もこの歳でヨーロッパに来たかったという羨ましさもあったし、これだけできるのは楽しみ」と目を見張りつつ、「彼が1年後なのか、1か月後なのかは分からないけど、ここ(代表)まで来る選手だと思うので、そういう選手と競争していくんだなと思うと、もっと頑張らないとなと思った」とライバル視した。

 そんな権田はオランダ遠征の2試合に向け、「W杯で結果を残すための2試合」と位置付ける。「コロナ禍で練習ができなくてもしっかりやってきた。僕自身が成長しているところを見せたい。代表活動がない中でビッグクラブに行った選手もいるし、代表チームのためにどれだけできるかを見せる2試合になる。W杯という目標を考えてキャリアをずっと描いてきて、W杯までずっとそうするつもりだけど、それぞれのレベルアップしたところを集結させる」。日本代表としては久々の実戦になるが、コンセプトの共有や連携面の向上だけでなく、結果にこだわる構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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