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CWC総括 その3 浦和世界3位

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 一般的に欧州では国の代表よりクラブのほうが人気がある。日本も浦和がいままでの圧倒的な日本代表人気を揺るがす存在となってきた。Jリーグのスポンサーとして93年以来JリーグをサポートしてきたサントリーがJリーグのスポンサーを降りた。Jリーグに魅力がなくなったのではない。Jリーグのスポンサーでは何をやってもどうしても日本代表のキリンにかなわないと判断したからだ。「これからはクラブ」単独のクラブのスポンサーに熱い視線が注がれる時代になりつつある。毎試合スタジアムを満員する集客力。浦和レッズがその先頭でついに世界クラブで3位を獲得した。この結果はますます日本のクラブ時代を推進することになるだろう。エトワールとの3位決定戦前半29分に鈴木啓太が監督の指示をあおぐ場面。その直後に細貝がボランチに山田がサイドに長谷部がトップ下へ。これが奏功した。浦和の強さは(1)複数のポジションが出来る戦いができる(過密スケジュールの中で勝つために苦肉の策だったのかもしれない)(2)各選手の弱点や欠点をそのほかの選手がフォローする空気 (3)ワシントン・ポンテ・闘莉王の個人技 (4)都築の存在 (5)相馬・細貝など若手の台頭 すべてリーグ戦・カップ戦・ACLの地獄のスケジュールの中から勝ち取った実戦での経験から生まれたものだ。スタッフの質の高さも含めてこの強さはそう簡単に壊れそうにない。

文 戸塚隆

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