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麻也へのメッセージが話題に…菅原由勢、有言実行の代表デビューに「2年間待たせてしまいました」

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前日9日のカメルーン戦でA代表デビューしたDF菅原由勢

 9日のカメルーン戦(△0-0)に途中出場し、A代表デビューを飾った日本代表DF菅原由勢(AZ)が、試合から一夜明けてオンラインで報道陣に対応した。

「サッカーを始めたときからA代表のピッチに立つことを目標としてきた。短い時間だったけど、自分的にもうれしかった。ここまで来ることができたなという実感と、やっとスタートラインに立ったなという気持ち。ここから自分のサッカー選手としての大きなキャリアが始まると思っているし、ここからがスタートだと思っている」。リモート取材の画面越しにもうれしさや高揚感が伝わるハツラツとした表情だった。

 試合後は、DF吉田麻也が18年ロシアW杯に出場した際に名古屋グランパスの後輩である菅原が送ったメッセージがSNSで話題になった。当時、名古屋U18に所属していた菅原は、下部組織の先輩でもある吉田に送る寄せ書きに他のチームメイトが「頑張ってください」と書き込む中、一人だけ「待っていてください」と書いていたのだという。

 これは今回の合宿でも話題になった。「合宿に来たとき、吉田選手が他の選手にそのことを話していて、『もう来た。すぐ来ちゃったよ』と。僕は『2年間待たせてしまいました』と言いましたが、そういうことを覚えてくれていたのもうれしいし、口に出して実現できたことが大きなことかなと思う」と、はにかむように笑顔を浮かべた。

 ピッチに立ったのは後半41分からで、プレータイムは実質7分間ほど。本職の右サイドではなく、左ウイングバックでのプレーだったが、「とにかく昨日は出場したことに意味や価値がある」と一歩目を踏み出した意義を強調する。

「ピッチに立てるならどのポジションでもというのが僕のスタンス。『日本代表のためならどこでも大丈夫です』というのは森保さんとも合宿中に話していた」と、マルチプレーヤーとしてのポテンシャルも示した。出場時間が短かったため、自己採点は難しいと言いつつ、「これからの自分への期待を含めて30点くらい」と言った20歳。東京五輪世代の中でも若い菅原の今後が楽しみだ。

(取材・文 矢内由美子)

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