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南野がリバプール“最強3トップ”から学んだこと「身体の大きさはそう変わらないのに…」

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取材ではヘアスタイルについても問われて「髪の毛を切りに行けないだけです。めっちゃ切りたいんですけど……(笑)」とも語った日本代表MF南野拓実

 日本代表MF南野拓実が11日、オランダ遠征中にオンラインで実施された囲み取材に応じ、カタールW杯に向けて「大会までに所属チームで試合に出て結果を残すことが、W杯で結果を残すために自分ができる最大限のことだと思っている」と意気込みを示した。

 南野にとって、今回の合宿はリバプール移籍後初の代表活動。初陣のカメルーン戦ではゴールをもたらすことはできなかったものの、チーム全体で多くのチャンスはつくれなかった中でも、個人技から多くのシュートチャンスを導いていた。その裏にはプレミアリーグでの経験が生きているという。

「プレミアリーグの一つの特徴として、相手の体の強さ、プレースピード、身体能力が高いというものがある。カメルーンの選手たちも身体能力やスピードがあり、そういう環境でプレーしていないと慣れないと思うし、前のチーム(ザルツブルク)でプレーしていた時より、そういう相手との戦い方は慣れている」。

 一方、合宿合流直後にも語っていたように、リバプールでの現状に満足しているわけではない。出場機会はサブ組も交えたカップ戦が多く、リーグ戦では終盤の交代出場が中心。定位置を掴むためには、FWロベルト・フィルミーノ、FWサディオ・マネ、FWモハメド・サラーといった強力な3トップの存在が立ちはだかっている。

 南野は「所属チームで試合に出て結果を残す」という意識のもと、3人から刺激を受けながら日々のトレーニングに励んでいるという。この日の取材では次のように語った。

「マネとかサラーはゴツいけど、身体の大きさ的には僕とそう変わらないのに、強さもあるけど技術でも190cm級の相手と渡り合っている。複数の選択肢を持った上でのファーストタッチだったりで、相手のディフェンスが飛び込みづらくなるというのは参考になる。フィルミーノは自分とポジションも近いし、前を向いてボールを預けてゴールに向かうというプレーは僕も得意なプレーではあるので、相手のディフェンスラインに顔を出す動き方、どこのスペースを見ながらスペースに落ちてくるのかは参考になる。ファーストタッチをする前にどこを見るかで相手のディフェンスは読みにくくなる。彼らはそういううまさがあるので、自分も意識している」。

 そんな南野は日本代表でも「やりたいプレーに対する意思疎通は代表チームのほうがやりやすいけど、意識の違いは特にない。自分のチームでも代表でもこだわっているのはゴールとかアシストという結果を出すこと、チームの勝利に貢献すること」と同じ姿勢。13日のコートジボワール戦に向けて「親善試合とはいえ、どんな試合でも勝利を目指してプレーしたいし、そこで存在感を示していかないとこのチームでも確約された居場所はない。次の試合でも引き続き、結果にこだわって勝負したい」と意気込みを示した。

(取材・文 竹内達也)

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