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カメルーン戦出場回避のMF遠藤航「いまは問題ない」“修正力”見せられるか

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 太ももの違和感でカメルーン戦出場を見送ったMF遠藤航(シュツットガルト)がコートジボワール戦を翌日に控えてオンライン取材に登場。「今は問題ない。準備はできている」と、出場に意欲を燃やした。

 大事を取る形でベンチから見ていたというカメルーン戦では、ビルドアップ時にピッチ内の選手同士の意思統一にずれがあることを感じていたと言った。

「ハーフタイムに(柴崎)岳とも話した」と切り出した遠藤によると、後半に向けての修正点は中盤で相手に数的優位を作られている状況をどのように改善し、より強くプレッシャーを掛けにいけるかということ。「そこの判断をもう少しハッキリしていくのと、アプローチスピードを上げていかないとプレスがかからないと思った」という。

 遠藤は「守備がはまらなかった場合はブロックを敷くのもオプションだと思う」としながら、「立ち上がりから前から行くのが自分たちの目指しているもの。はまらなかったときにどう修正していくか。臨機応変に選手が対応していかなければいけない」と語った。 

 欧州移籍3シーズン目にしてブンデスリーガ1部初挑戦となっている今季は、リーグ開幕戦から3試合連続でフル出場し、10月3日のレバークーゼン戦で競合を相手に1-1で引き分けて勝ち点1奪取に貢献。サッカー専門誌『kicker』が選出する第3節のベストイレブンに選ばれるほどのハイパフォーマンスを見せた。

 遠藤自身、昨季にプレーした2部と比べて「一つ一つの球際の強さ、個の能力の高い選手が多い。ドリブルのスピードや、アプローチのスピード。特に中盤はインテンシティーが高い」と感じているといい、レバークーゼン戦ではハードワークの代償として太ももを痛めてしまったが、「その環境でできていることはうれしいし、自分の求めている環境だと思いながらやっている」と充実感をにじませる。

 先発が見込まれるコートジボワール戦では「監督のコンセプトにトライしていきながら、試合中に選手同士でどう改善していくか」をカギとして挙げた。中心選手として活躍するシュツットガルトで「チームの心臓」と称された遠藤が「日本代表の心臓」になるには、ピッチ上で見せる修正力や、チーム全体のかじを取るリーダーシップを示すことが欠かせない。

「次の試合(コートジボワール戦)は修正してやっていけると思っている」。満を持してピッチに立つつもりだ。

(取材・文 矢内由美子)

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