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今夏バルサ加入もベールに包まれたまま…スペイン紙「謎の19番」「驚きの幽霊選手」

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今夏にバルセロナ入りしたMFマテウス・フェルナンデス

 スペイン『マルカ』がバルセロナのMFマテウス・フェルナンデスを「ゴースト・プレーヤー」として取り上げている。

 M・フェルナンデスはブラジル国籍の22歳。今年1月31日、パルメイラスから7月1日に加入することが発表され、2019-20シーズンはバジャドリーに期限付き移籍した。しかし、スペイン1年目はラ・リーガ3試合の出場のみ。シーズン終了後にバルセロナへ正式加入したが、入団セレモニーなどは行われず、今季の背番号リストが発表された際に19番として名前が記載されただけだった。

 同紙は「サッカーニュースを注意深く見ていない人は、バルサの背番号リストを見て、謎の19番を発見して驚くことだろう」と言及。いまだ「(新加入選手としての)プレゼンテーションすらない」と指摘し、「サプライズ移籍からゴースト・プレーヤーへ」と表現している。

 M・フェルナンデスとバルセロナの契約期間は5年間。移籍金は700万ユーロ(約8億7300万円)に300万ユーロ(約3億7400万円)のインセンティブが加えられているという。パルメイラスのスポーツディレクター(SD)を務めるアレクサンドレ・マットス氏は、『フォックス・スポーツ』のインタビューでバルセロナ移籍のきっかけを次のように説明している。

「2019年10月にアンドレ・クリー(バルセロナの当時のブラジル担当スカウト)に電話をして、(元バルセロナSDの)アビダルに選手を見せたいから話をさせてほしいと頼んだ。アビダルはパルメイラスのリザーブチームのトレーニングを見学することになった。私は彼に『35番(M・フェルナンデス)を見てくれ』と言ったんだ。その時、私はクレイジーだと言われたよ。『ほとんどプレーしていないパルメイラスの控え選手をバルセロナに売りたいのか?』ってね」

 それでも冬の移籍市場最終日にサプライズでバルセロナ移籍が決まったM・フェルナンデス。レンタル先のバジャドリーでは十分な出場機会を得られなかったが、高い向上心を示し、クラブに良い印象を残したようだ。現在は右足の大腿二頭筋を負傷して離脱中。同紙は今季のM・フェルナンデスについて、ロナルド・クーマン新監督にレンタルを勧められながらも残留したMFリカルド・プーチ、MFカルレス・アレニャらと一緒にポジション奪取を目指すことになるだろうとレポートした。

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