beacon

昨夏インハイ出場の大成牽引するMF片原崇也主将。目標は全国で勝ち上がり、「自分のドリブルも全国で広めていきたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

初の選手権出場を狙う大成高のドリブラー、MF片原崇也主将

[10.11 選手権東京都Bブロック1回戦 八王子高 0-3 大成高 国士舘楓の杜キャンパスG]

 昨年の悔しさをぶつける。大成高のMF片原崇也主将(3年)は昨年度の選手権予選経験者。石神井高との初戦は交代出場で勝利に貢献したが、チームは続く東京朝鮮高戦を0-1で落とし、夏冬連続での全国出場を逃している。

「東京朝鮮戦は出ることができなくて、チームとしての悔しさと自分的にも何もできなかったという悔しさがあったので、常に練習するときも自分は選手権のことを目指してやってきました」

 昨年、切り札として期待されていたドリブラーは今年、部員約180名の大所帯の主将。チームを引っ張ることと同時に武器であるドリブルを磨いてきた。全体練習後に右SH加藤慶八(3年)と1対1のトレーニングを継続。「自分のドリブルは東京でも常に上の位置にありたいと練習から心掛けている」という。

 この日の前半はなかなか良い形でボールを受けられなかった。後半は仕掛ける回数を増やしたが、本人は満足していない。試合後、豊島裕介監督に「すみません」と真っ先に謝罪。チームとしてはやれたと感じているが、個人としては物足りなさが残った。それだけに、次は一瞬のキレでDFを打開するドリブルから、ゴールやアシストでチームを勝たせる意気込みだ。

「Tリーグ(東京都1部リーグ)でも自分のドリブルは通用するなと正直感じていますし、練習試合で止められることもあるけれど、どの相手とやっても確実に成功している部分もある。自分のドリブルも全国で広めていきたいと思っています」。選手権が自身にとっても一つの集大成。練習からさらに武器を磨き、目標とする全国上位、日本一のためにピッチで存分に発揮する。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2020

TOP