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アクサ生命が「アクサ×KPMG 2020カップ」壮行会を実施、リバプール・サポーターズクラブ日本支部による寄付金の贈呈セレモニーも

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加藤健人がスピーチを行った

 2020年10月から21年2月にかけて「〜ブラインドサッカーを未来へつなごう〜 アクサ×KPMG ブラインドサッカー2020カップ(以下、アクサ×KPMG 2020カップ)」が開催されている。アクサ生命は、在籍する加藤健人と川村怜、丹羽海人の3選手の壮行会を実施。また、リバプール・サポーターズクラブ日本支部から日本ブラインドサッカー協会(JBFA)への寄付金の贈呈セレモニーも行われた。

全員で集合

 都内で行われた壮行会と贈呈セレモニーでは、アクサ生命CEOの安渕聖司氏やアクサ損害保険CEOのハンス・ブランケン氏、そして3選手の加藤、川村、丹羽が出席。JBFAからは塩嶋史郎理事長が出席され、リバプール・サポーターズクラブ日本支部からは田丸由美子氏が代表として登壇した。田丸氏はチャリティーオークションの売り上げを塩嶋理事長に贈呈。「今回のチャリティーだけで終わらせず、これからも大会でボランティアをさせていただくなど、日本ブラインドサッカー協会様を長く応援させていただきたいと思っております」と語った。

田丸由美子氏と塩嶋史郎氏

 世界屈指のサッカークラブであるリバプールFCは1892年に創設。日本支部を含め、99か国に306の公式サポーターズクラブがある。クラブは地域貢献活動にも熱心に取り組んでおり、サポーターズクラブも同様に活動を実施。今回、日本支部ではチャリティーオークションを行った。その売り上げの寄付先として、リバプールの公式パートナーであるアクサ生命が支援するブラインドサッカーが挙がり、実現に至った。

 田丸氏は「ブラインドサッカーを通じて、視覚障がい者と健常者が互いに混ざり合うことのできる社会を実現する、というビジョンに大変感銘を受けました」とその経緯を語る。「リバプールFCも平等やダイバーシティという問題に取り組んでおりまして、どんな人種であっても、どんな性別であっても、障がい者であっても、自分らしく安心していられるコミュニティを作っていこうと謳っています」とクラブの理念との共通部分があることも明かした。

 寄付金を受け取ったJBFAの塩嶋理事長は「歴史と伝統のあるリバプール・サポーターズクラブ日本支部からチャリティーオークションの寄付金をいただき、とても嬉しく光栄に思います」と感謝を語り、「you'll never walk alone. リバプールFCファミリーの一員になったような気がしています」とその喜びを伝えた。「ブラインドサッカーの競技自体が、見える人や見えない人が一緒にプレーしており、ピッチの中ですでに共生社会が実現している。そういったスポーツです。これからもブラインドサッカーの価値を提供して、心のバリアフリー、意識のイノベーションに貢献していきたいと思っております」と改めて決意を語った。

 アクサ生命に在籍し、チームは埼玉T.Wingsに所属する加藤選手も登壇。「各チーム、各選手、感謝の気持ちをプレーで見せますので、みなさん応援よろしくお願いします」と奮闘を誓っている。

 最後に、アクサ生命の安渕CEOは「ブラインドサッカーの裾野が広がっていくということで、協会のビジョンである当たり前に混ざる社会というものの実現が、少しずつ近づいているのではないかと、私自身も大変ワクワクしております」とコメント。「多様性を柔軟に、積極的に取り入れる社会は、非常に強靭な社会です。ウィズコロナの新しい日常の中での大会の開催というのは、日本社会の未来を映し出す大会になるのではないかと、大いに期待しております」と大会の盛り上がりに期待を寄せた。

■リバプール・サポーターズクラブ日本支部の田丸由美子代表にお話を聞く

田丸由美子氏

――いつからリバプールを応援されているのでしょうか。
「2002年日韓ワールドカップのときに、海外のサッカーに興味を持ちました。そこからプレミアリーグを観るようになったんです。04年にはラファエル・ベニテス監督がやってきて、スペイン人の有力選手も加入してリバプールのサッカーが俄然面白くなりました。そこで注目するようになりまして、一年間観てきたところで、チャンピオンズリーグで奇跡的な優勝を遂げて。そこでリバプールから離れられなくなりました」

――近年は再び躍進を遂げ、南野拓実選手も加入するなど、盛り上がりを見せています。
「信じられなかったですね。リバプールに日本人選手が、と。今でも日本人選手があの選手たちの中で一緒にプレーをしているというのが夢のようで。ぜひとも頑張ってもらいたいです。周りの選手や監督から色々学べることがあるでしょうから、選手として成長してもらえたらと思っています」

――現地観戦もされますか。
「2007年に最初にアンフィールドで観戦したんですけど、そのときの体験が本当に素晴らしくて、忘れることができない体験でした。それで毎年2、3回現地に行くんですけど、現地の人と交流するようになって、それで街自体も好きになったんです。イングランドのサッカー文化そのものがとても興味深く、どのクラブも地域貢献活動を積極的にやっていて。そこにも感銘を受けていまして、日本に広めていきたいと思っています」

――現在はどのような活動をされているのでしょうか。
「コロナ禍の状況なので、観戦会もできなくなってしまいました。6月にプレミアリーグ優勝が決まった瞬間は、みんなでZoomでつながりながら見届けたんですけど、そうしたことくらいしかできていないです。毎年クリスマスの時期にチャリティーイベントを開催していて、売り上げをクラブに寄付していました。今年は地域のために、ということで、チャリティーオークションをオンラインで行い、ブラインドサッカーに寄付させていただきました」

――ブラインドサッカーへの寄付のきっかけとは。
「クラブのスポンサーであるアクサ生命様がブラインドサッカーのサポートをしているというお話をうかがったんです。同じサッカーを応援する者として、LFCファミリーの一員として、私たちも日本のブラインドサッカーを応援していきたいと思うようになりまして、今回のチャリティーオークションの売り上げ寄付につながりました」

――10月から「アクサ×KPMG 2020カップ」が開催されています。
「今回の大会にも、日本支部の会員がボランティアとして2名ほどお手伝いさせていただくんです。私も参加できたらよかったんですけど、機会があれば参加したいと思っています。無観客なのでそこは残念ですけど、選手には日本中に応援している人がいるということを思い描きながらプレーしてもらい、楽しんで、怪我無くプレーしてもらえたらと思います」

「アクサ×KPMG ブラインドサッカー2020カップ」は10月4日から各地で開催している。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、長期間にわたって会場を分散する形をとっており、1stラウンドは無観客での開催だが、オンライン上での全試合生中継も決定している。

 1stラウンドは10月から11月にかけて全国5会場で開催。加藤選手が所属する埼玉T.Wingsは10月18日に、川村選手が所属するパペレシアル品川は11月14日にそれぞれ試合を行う。それぞれの会場から勝ち上がった8チームが来年1月〜2月に開催される準決勝ラウンドに駒を進める。

【アクサ×KPMG ブラインドサッカー2020カップ大会HP】
https://2020cup.b-soccer.jp/

【全試合ライブ配信】
https://bit.ly/34svUhl


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