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存在感高める背番号24…“結果”残して殻を破った浦和MF汰木「余裕が出てきた」

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浦和レッズMF汰木康也

[10.24 J1リーグ第24節 浦和 3-1 C大阪 埼玉]

 この日も得点に絡んだ――。ここ4戦3勝1分無敗と調子が上向きの浦和レッズにおいて、MF汰木康也の存在感は間違いなく高まってきている。

 生みの苦しみを味わった。昨季、山形から浦和に加入したものの、ノーゴールのままシーズンを終えた。今季もゴールが生まれずにシーズン中盤を迎えていたが、10月10日の第21節鳥栖戦で待望の浦和移籍後&J1リーグ初ゴールを記録する。すると、ここから乗った。

 続く柏戦ではCKのこぼれ球に反応して右足のシュートを放ち、FW興梠慎三のゴールを呼び込む。さらに大量6ゴールを奪った仙台戦では華麗なヒールパスでMF長澤和輝の先制点をお膳立てするだけでなく、ピンポイントクロスで興梠の得点をアシストし、3試合連続で得点に絡むと、C大阪戦でも得点につながる大仕事をこなした。

 0-1で迎えた前半32分、FW武藤雄樹からパスを呼び込んでPA内に侵入。鮮やかなタッチで対面するDF片山瑛一をかわすと、カバーに入ったDF瀬古歩夢のファウルを誘ってPKを獲得した。このPKを興梠がきっちり沈めて同点に追い付くと、同44分にDF山中亮輔、後半26分にMFマルティノスが加点し、チームは3-1の逆転勝利を収めた。

 初ゴールを奪った鳥栖戦後に「自分の得意な形や崩しからではなかったけど、一つ取れたのは自分にとって大きかったと思う」と語っていた。その言葉どおり、ゴールという“結果”を出したことが「ゴールやアシストなど、目に見える結果は物足りないと感じるけど、PA内に入っていく回数が増えたし、気持ち的にもプレーにも余裕がでてきた」と一つ、殻を破ることにつながった。

(取材・文 折戸岳彦)
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