beacon

“崖っぷち”ジダン救った! レアルがS・ラモスPK弾などでクラシコ制す!! バルサはファティ最年少弾もリーガ連敗

このエントリーをはてなブックマークに追加

“エル・クラシコ”を制したレアル・マドリー

[10.24 ラ・リーガ第7節 バルセロナ1-3レアル・マドリー]

 ラ・リーガ第7節が24日に行われ、レアル・マドリーは敵地カンプ・ノウでバルセロナと対決し、3-1で勝利を飾った。前半5分にMFフェデリコ・バルベルデが先制点を決め、同8分にバルセロナのFWアンス・ファティに同点弾を許したが、後半18分にPKからDFセルヒオ・ラモス、同45分にカウンターの流れからMFルカ・モドリッチがゴールを奪取。公式戦の連敗を2で止め、4日の第5節レバンテ戦(○2-0)以来の白星を手にした。

 公式戦で245回目となった今季最初の“エル・クラシコ”。前節はバルセロナがヘタフェ、レアルがカディスにいずれも0-1で敗れた。一方、ミッドウイークに開催されたUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)ではバルセロナがフェレンツバーロシに5-1で大勝。逆にレアルはシャフタールに2-3の敗北を喫し、公式戦2連敗で今節を迎えた。

 ホームのバルセロナは4-2-3-1のフォーメーション。GKネトをゴールマウスに据え、最終ラインは右からDFセルジーニョ・デスト、DFジェラール・ピケ、DFクレマン・ラングレ、DFジョルディ・アルバが並んだ。中盤はMFセルヒオ・ブスケツとMFフレンキー・デ・ヨングがダブルボランチを組み、2列目は右からMFペドリ、FWリオネル・メッシ、MFフィリペ・コウチーニョ。最前線には17歳のファティが入った。

 対するレアルは4-3-3の布陣。GKティボー・クルトワがゴールを守り、ディフェンスラインには右からDFナチョ・フェルナンデス、DFラファエル・バラン、S・ラモス、DFフェルラン・メンディが配置された。中盤の3枚はアンカーにMFカゼミーロ、インサイドハーフにMFトニ・クロースとバルベルデ。3トップは右からFWマルコ・アセンシオ、FWカリム・ベンゼマ、FWビニシウス・ジュニオールとなった。

 試合は立ち上がりに激しく動く。前半5分、右サイドでナチョからの縦パスをライン間で受けたベンゼマがドリブルで前進。タイミングよくスルーパスを送ると、フリーでPA内右に抜け出したバルベルデが右足でシュートを放ち、ゴール左隅に突き刺した。

 直後の前半8分にはバルセロナが反撃。左サイド後方に降りたメッシがボールを持つと、その前方で受けようとしたコウチーニョに2人が引きつけられ、背後を取ったJ・アルバにメッシから浮き球のスルーパスが通る。PA内左に抜け出したJ・アルバが正確に折り返し、最後はゴール前に入ったファティが右足で押し込んだ。ファティは17歳359日でのゴール。“エル・クラシコ”史上最年少得点者となった。

 その後、メッシやベンゼマに決定機が訪れるが、両GKのビッグセーブでスコアは動かない。レアルは前半43分、ナチョにアクシデントがあったとみられ、FWルーカス・バスケスを投入。前半はそのまま1-1で終了となった。

 ハーフタイムが明け、先にチャンスを迎えたのはバルセロナ。後半6分、メッシのスルーパスを右サイドで受けたファティがPA内右でS・ラモスとマッチアップすると、かわし切らずに右足でシュートを放つ。しかし、左ポストのぎりぎり外側を通過。ファティは同9分にも右サイドに流れ、デストからのスルーパスを呼び込む。PA内右からファーにクロスを送り、フリーのコウチーニョが頭で合わせるが、惜しくも左外のサイドネットに当たった。

 ピンチをしのいだレアルは後半14分に左サイドでFKを獲得する。キッカーのクロースが右足でクロスを送ると、S・ラモスが競り合いの中でラングレのファウルを受けたとアピール。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)を経てPK判定となった。同18分にPKキッカーを務めたのはS・ラモス。右足でゴール左下に沈め、2-1とする勝ち越し弾を奪った。

 さらに後半45分、カウンターからPA内に抜け出したビニシウスはGKネトの飛び出しによってシュートを打てないが、こぼれ球を拾った途中出場FWロドリゴ・ゴエスが中央につなぐ。同じく途中投入のモドリッチが受けると、冷静にGKネトをいなして右足アウトで無人のゴールに蹴り込み、勝利を決定づける3点目を挙げた。

 今節の結果次第では、ジネディーヌ・ジダン監督の進退問題に発展する可能性もあると報じられていたレアル。FWウスマン・デンベレやFWアントワーヌ・グリーズマンらを送り込んでいたバルセロナの反撃を抑え、公式戦3試合ぶりの勝利を収めた。バルセロナは今季5試合目で早くも2敗目。リーグ戦では連敗となった。

●ラ・リーガ2020-21特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

TOP