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[MOM3242]駿台学園FW本田颯大(3年)_ 得点と「会場がざわつくようなプレー」狙うエースが豪快ボレー弾

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前半18分、駿台学園高FW本田颯大(右)が先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.25 選手権東京都Bブロック準々決勝 駿台学園高 4-0 東久留米総合高 清瀬内山A]

 エースが豪快な一撃で流れを引き寄せた。前回大会優勝校で、昨年の関東大会予選で敗れている東久留米総合高と対戦した駿台学園高は前半18分、FW山畑潮音(3年)からのラストパスを受けたFW本田颯大(3年)が左足ボレーでゴールに叩き込んだ。

「自分が欲しい形でボールが来たので、あとは左足で当てるだけで入って良かったです。自分としてボレーは得意としているシュートで、『来たな』と思って決めれて良かったです」。

 昨年の関東大会予選に出場し、東久留米総合戦の敗戦を経験している本田は「個人的にも『やり返す』という気持ちが強かった。最初自分が決めてチームを上げていきたいと思っていた」という。その思いを表現した先制の左足シュートだった。

 アシストの山畑は駿台学園中時代からコンビを組んでいるFWだ。「サッカーもそうなんですけれども日頃から仲が良くてそれが連係にも出て良かったと思います」。前回王者からの先制点は、クラスメートで相手の家へ遊びに行くほど仲が良いという山畑とのコンビで奪った1点でもあった。

 自身の強みについて、「雰囲気を打開できる力だったり、得点力だったり、チャンスメークを多くしてチームに良い方向に持っていく力があると思います」と語る本田は伝統的に元気の良い印象の駿台学園にあって、声でムードを変えられる選手でもある。先輩たちの伝統を「受け継がないといけない」とピッチで声を上げている姿も印象的だ。

 次は西が丘サッカー場での準決勝。本田は「点獲ることはもちろんですけれども、会場がざわつくようなプレーが出来たら良いなと思っています」。対戦する大成高は昨年のインターハイ出場校。難しい戦いになることが予想される。だがエースは前向きな姿勢でプレーし、チームを勢いづけるだけだ。得点を奪うだけでなく、スルーパスでのアシストも貪欲に狙い続け、会場を沸かせて白星も勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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