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堀越FW日野が一瞬の判断力と技巧でPK獲得。主将は「良い準備をして」東京B準決勝へ

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前半15分、FW日野翔太主将(右端)の先制点を喜ぶ堀越高イレブン

[10.25 選手権東京都Bブロック準々決勝 実践学園高 0-5 堀越高 清瀬内山A]

 堀越高は、エースが実践学園高の堅守を攻略した。前半15分、FW日野翔太主将(3年)は、FW尾崎岳人(3年)がフリックしたボールに反応。PAへ飛び出すと、「ゴールが見えていたのでそのままシュートを打とうかなと思っていたんですけれども、右から(DFが)来るなと分かったのでちょんと出して」身体を投げ出してきたDFと交錯。PKを獲得した。

 そして練習通りに、右足で落ち着いてPKを決めて先制点。エースの一瞬の判断力とテクニックが先制点をもたらした。この日、日野は右サイドからのCKでFW若松隼人(3年)の3点目を演出するなど攻撃陣を牽引。5-0での勝利に貢献した。

 日野は「(エースとして)自分が何とかやりたいと思っていますけれども、まずはチームの勝利というところで自分よりもこのチームを勝たせられるか」と語る。チームの勝利を最優先とし、苦しい展開の時に自分の力でゴールを決めることも目指していく。

 自主性を重んじる堀越のチームリーダー。まとめ役は日野だが、CB馬場跳高(3年)が「チーム全員で鼓舞しあっている」と語るように、各選手が意欲を持って取り組んでいる。日野もチームメートたちのサポートに感謝。「色々なリーダーの人たちもやってくれている。信頼してやっています」と口にするように、役割を上手く分担しながら東京制覇という目標に向かっているようだ。

 その目標達成まであと2つ。日野は「T1(東京都1部リーグ、9月開幕)が始まる前にテーマ掲げて、『どの相手でも良い準備をする』と掲げてやってきたので、どの相手でもしっかりと良い準備をしてやっていきます」。準決勝の対戦相手は、前回大会準決勝で堀越が敗れた帝京高に勝っている東京実高。その一戦へ向けて良い準備をして、必ず勝つ。

(取材・文 吉田太郎)
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