スポーツ報知は21日、移籍希望を表明した鹿島FW柳沢敦(30)に京都から正式な獲得オファーが届いたことが明らかになった、と報じている。ほかにも新潟、G大阪などJクラブからの問い合わせが殺到。移籍志願が明るみに出たばかりだが、他クラブの反応は予想以上で、今後は争奪戦に発展する可能性もありそうだ。

　京都は来季、J1へ復帰するため補強が急務。J1残留の切り札として2度のW杯を経験している元日本代表FWに白羽の矢を立てた。また、新潟など数クラブからは、鹿島幹部に「新聞報道は本当か」という確認の電話があったという。今後、新たに獲得に動くクラブが増えることは間違いない。一方、鹿島はチームを挙げて慰留を図る模様。オズワルド・オリヴェイラ監督は「残ることを強く希望する。必ず戦力になると断言できる」とし、近日中に直接会談を設ける方針のようだ。

(文　吉田太郎)