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「ピルロ招へいはゴミのような決断。今季のユベントスは4位争いに」伊識者が辛口トーク

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 アンドレア・ピルロが指揮を執るユベントスについて、イタリア人著名記者のジャンカルロ・パドヴァン氏が29日にイタリアのラジオ放送『Radio Radio』のインタビューで見解を示した。

 今夏、指導者経験ゼロのOBピルロが監督に就任して注目を集めたユベントス。現役時代に偉大なキャリアを築いたマエストロだが、ここまでセリエA5試合を終えて2勝3分(このうち1勝は没収試合となったナポリ戦)と成績が伸び悩み、28日のチャンピオンズリーグ(CL)でバルセロナに0-2とホームで完敗したことで、その手腕に疑問を抱く声も上がり始めた。

 その1人が『トゥット・スポルト』や『レプブリカ』などイタリア各紙で記者として活躍してきたほか、女子サッカーのセリエAにおいて監督経験を持つパドヴァン氏だ。指揮官としてのピルロやアンドレア・アニェッリ会長、さらにユヴェントスの夏の補強を批判した。

「ピルロが指揮を執る現在のユベントスは、4、5位を争うようになるだろう。最悪の場合、(ルイジ)デルネーリのように7位になり、シーズン終了後に強制的に幹部を入れ替えなければならないかもしれない。なぜならスクデットを獲得したとは言え、(マウリツィオ)サッリで失敗し、続いてピルロでも失敗している」

「もし私が考えるように、ピルロ招へいを決断したのがアンドレア・アニェッリ会長であるならば、彼は“賭け”ではなく、ゴミみたいなことをしたと言える。なぜならば彼は時間を与えることなく、前任者を解任し、代わりに監督ではない人物を抜てきしたからだ」

 続けて、パドヴァン氏はピルロ氏の経験の薄さを強調し、指揮官交代の必要性を訴えている。

「ピルロは『若手が多く、チームを再建しなければならない』と話すが、私よりも監督経験が短い彼自身が唯一の“若手”であることを忘れている。問題は彼自身にあるということに向き合わず、責任を選手たちになすりつけている」

「ピルロが失敗するかもしれないことを予想するのは難しくなかった。もちろん時間が必要だというのは分かるが、ユベントスにおいてそんな時間は与えられない。クラブが監督を交代させなければならないのは明白だ。しかしダメなのはピルロだけでなく、クラブも同じ。不可思議な補強をしたものだ。サイドバックが必要であるにも関わらず、攻撃的なサイドの選手ばかりを獲得した。DFが必要なのに補強しなかった」

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