beacon

プロ志望の大器。九国大付は183cmの俊足左SB磯谷駿が高さとチャンスメーク力発揮:福岡

このエントリーをはてなブックマークに追加

九州国際大付高の大型左SB磯谷駿

[10.31 選手権福岡県予選準々決勝 九州国際大付高 2-1 東海大福岡高 小郡]

 強豪対決で九州国際大付高の大型左SBが存在感を放った。左SB磯谷駿(3年)は身長183cmと長身で50m走を6秒台前半で走るレフティーだ。江藤謙一監督が「視野も広いですし、能力は高いです。急成長しました」と評価する磯谷は、左サイドからのスピードに乗った攻撃参加やアーリークロス、セットプレーでのヘッドで決定機を演出。味方のシュート精度が上がらなかったため、チームは2得点に終わったが、彼一人で3、4点アシストしてもおかしくないようなパフォーマンスだった。

「ヘディングでは九州では負けたくない」というヘッドは、守備でも効果を発揮。右SB石本渉(3年)とともにカバーリングの面でも貢献度は高かった。本人の自己評価は高くないが、すでに関心を寄せているJクラブもあるという注目株だ。

 九国大付では特進クラス。当初は国公立大学への進学を考えていたというが、大学でも本格的にサッカーを続けることを決めた。「一個上の先輩がプロ行ったのは大きい。(自分は)大学進学してそこからプロを狙っていきたい」というように、名古屋入りした先輩CB吉田晃から刺激を受けたこともチャレンジすることを決めた要因の一つだ。

「(練習の)セットプレーの時とかマッチアップが晃くんだった。(吉田と競り合ううちに)ヘディングで負けたくない、もう一伸びしたいと思って。もう少し高く飛ぶところをコロナ期間も意識していました」。また、相手に当たり負けない、走り負けないことを意識。負荷の大きかったこの日は試合終了間際に足を攣らせてしまったが、次の試合は必ず走り抜く。

「理想は対人で負けない、走り負けない。酒井宏樹選手や長友佑都選手のように。(2人は)走れるし、対人も強いし、加えて自分はヘディングという武器もあるので、活かしていきたい」と磯谷。まずは九国大付の全国出場に集中し、大舞台で活躍して名を上げる。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2020

TOP