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[MOM3261]遠野GK山下夏輝(3年)_公式戦PK負け続けの歴史に終止符

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遠野高GK山下夏輝は冷静なプレーぶりで無失点に抑え、PKも一つ止めた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.1 選手権岩手県予選準決勝 遠野高 0-0(PK4-2) 盛岡商高 いわぎんB]

 昨年の準決勝同様PK戦までもつれた遠野高と盛岡商高の伝統の一戦だったが、昨年敗れた遠野が今年はPK戦で決勝へ勝ち上がった。前後半、延長戦を含めて無失点に抑え、盛岡商のキャプテンFW村上絢太(3年)のPKを止めた遠野GK山下夏輝(3年)がマン・オブ・ザ・マッチだ。

「昨年の選手権もでしたが、今年も公式戦でのPK戦は全て負けていましたので、やり返したい思いがありました」とPK戦への思いを語った山下。笛が吹かれてからかなり時間をかけてPKを蹴る盛岡商の選手に対しては、「相手は間を取ってきましたが、蹴るまではリラックスして臨んで、助走をつけて蹴る瞬間に集中しました」とインパクトの瞬間に全ての神経を集中させたという。

 試合を無失点で抑えたことについては「DFラインがうまく守ってくれました」と3バックの堅守も讃えつつ、「相手はボールを触る時間が長いので、相手の10番(欠畑魁星)、7番(伊藤就大)に注意しました」と盛岡商の中盤のキーマンの動きをよく見て、パスを出されフィニッシュまで持ち込まれても冷静なシュートストップを見せた。

「今のところ大会1失点で来ているので、決勝は1-0でも良いので勝って王座奪還したいです」と2年ぶりの優勝、全国大会出場へ強い思いを語る山下。遠野の守備の要として、チームを全国へ導きたい。

(取材・文 小林健志)
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