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オファーはビッグクラブばかり…横浜FM内定、筑波大DF角田涼太朗「すごく贅沢な悩みをさせてもらった」

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DF角田涼太朗(3年=前橋育英高/横浜FM内定)

[11.1 関東大学L1部第15節 駒澤大1-0筑波大 フクアリ]

 10月28日に行われた天皇杯3回戦で、延長戦の激闘を制して大学勢として唯一の勝ち上がりをみせた筑波大は、中3日で臨んだ関東大学リーグ1部の駒澤大戦に0-1で敗れた。スコアレスの試合終了間際に与えたPKをMF薬真寺孝弥(4年=長崎総合科学大附高)に決められた。

 DF角田涼太朗(3年=前橋育英高/横浜FM内定)は28日のゲームで120分フル出場。そして中3日で臨んだ駒大戦でも90分間を戦い抜いた。「延長戦までやったことがあまりないので、そういう意味では成長のためのプラスの材料にしたい」と話したものの、「結果がすべての世界なので、今日は納得できる結果ではないです」と反省を述べた。

「ずっと夢にみてきたピッチだった。でも短い時間しか出られなかったし、そういう面では満足していません。これから先、スタメンで出たり、チームの勝利に貢献した感覚を掴めるようにスキルアップしてきたいです」

 10月9日に22シーズンの横浜F・マリノスへの入団が発表になった。同時に特別指定選手としても登録されると、発表翌日に行われたJ1第21節の大分戦(○4-0、ニッパツ)に後半38分から途中出場してデビューも飾った。

 22シーズンに向けて争奪戦が予想された一人だった。前橋育英高時代は下級生のころから不動のCBとして活躍、高校2年生の高校選手権で準優勝、そして3年生で臨んだ高校選手権では前年のリベンジを見事に果たして、母校に初優勝をもたらした。

 高校時代にDFラインを形成したDF松田陸(G大阪)やDF渡邊泰基(新潟)が高卒でのプロ入りを選択する中で、角田は大学進学を選択。筑波大に進学して迎えたリーグ開幕戦で左SBでデビューを果たすなど、ルーキーイヤーから名門のレギュラーポジションを掴み、昨年夏にはユニバーシアード代表メンバーに2年生では同僚のDF山原怜音(JFAアカデミー)と2人だけが選ばれ、金メダル獲得に大きく貢献した。

 CBとSBをハイレベルでこなすことが出来るレフティーDFということもあり、今春には早くも争奪戦が繰り広げられていた。それもFC東京や浦和レッズといったビッグクラブばかりで、角田自身も「すごく贅沢な悩みをさせてもらった」と振り返る。実際に各クラブのキャンプなどにも参加。そして数あるオファーの中から横浜FMを選択した。

「だいぶ悩みました。決め手はマリノスのアグレッシブなサッカーに自分がフィットするんじゃないか、観ていて楽しいサッカー、やりたいサッカーだと思えたことが一番でした。自分に対して興味を持ってオファーをくれた全クラブに感謝しています。こういう決断をしたからには結果で、関係者の皆さんに恩返し出来ればいいなと思います」

 今後も横浜FMには「行ける範囲でいきたい」と考えているが、「おざなりにしたくない」と筑波大での活動にまずは重きを置きたい考えでいる。天皇杯では快進撃をみせる筑波大だが、リーグ戦では4勝2分7敗の10位と低迷している。また「自分が筑波に来てタイトルを獲っていない」と責任も感じているという。「自分がいて負けていたら意味がない」。これから個人としてさらに一皮むけるためにも、チームに勝利をもたらすことに執着する。

(取材・文 児玉幸洋)
●第94回関東大学L特集

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