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ウイイレ全国eスポーツ選手権・実力者揃いの関東ブロック…高校生の部は茨城&神奈川、オープンの部は東京&神奈川が本大会へ

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オープンの部で優勝した東京都代表Badtyのアックス(左)とひゅーが

「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2020 KAGOSHIMA」の「eFootball ウイニングイレブン」関東ブロック大会が3日に行われ、オープンの部は優勝した東京都代表Badty、準優勝の神奈川県代表パッショーネが12月の本大会出場が決定。また、高校生の部では優勝した茨城県代表の腹ペコボーイズ、準優勝の神奈川県代表T.BRUEが同じく本大会出場権を手にした。

 第75回国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」(鹿児島国体)の大会文化プログラムとして実施予定だったeスポーツ選手権だが、新型コロナウイルスの影響で延期が決定。その後、鹿児島国体は来年延期が決定したものの、eスポーツ選手権は単体での開催を決め、12月の本大会に向けた予選を開始していた。

 各都道府県で代表を決めた後は、8地域でブロック代表を決める。3日には関東ブロック代表の決定戦が行われ、茨城県の水戸芸術館には、オープンの部と高校生の部それぞれ茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県の8代表が集合。決勝に進んだ2チームずつが本大会へと進むことになる。

 試合は2on2形式。高校生の部では、茨城県代表の腹ペコボーイズと神奈川県代表T.BRUEが決勝に進出し、本大会出場が決定。プライドを懸けた決勝は、虎の子の1点を守り切った腹ペコボーイズが関東ブロック優勝を決めた。

 両チームは昨年の第1回eスポーツ選手権でともにベスト4入りを果たした実力者たち。試合を制した茨城県代表・腹ペコボーイズの松原葵は「内容は五分というか、押されていたくらいだったんですけど、運がつきました」と振り返る。試合は腹ペコボーイズが操るユベントスが後半に先制。FWクリスティアーノ・ロナウドのシュートは相手GKに阻まれるが、こぼれ球をFWアルバロ・モラタが押し込んだ。

 前回大会で全国ベスト4となった腹ペコボーイズだが、3人のうち1人が受験で離脱。しかし「高校生の部が今年で最後だったので、その機会を逃さないように」(松原)と再結成する。阿部秀馬とともに本格的に練習を始めたのは予選2週間前。しかし、昨年に培ったベスト4という経験をもとに、関東ブロック優勝を勝ち取った。阿部は「去年ベスト4だったので、今年こそ優勝できたらいいなと思っています」と活躍を誓っている。

高校生の部優勝・茨城県代表腹ペコボーイズ

高校生の部準優勝・神奈川県代表T.BRUE

 年齢制限なしのオープンの部では、東京都代表Badtyと神奈川県代表パッショーネが決勝進出で本大会出場権を掴む。東京都代表Badtyは、ひゅーがが東京ヴェルディeスポーツのウイニングイレブン部門に所属するプロプレーヤー。また、相方のアックスは昨年に学生No1王者となった実力者のチームだ。一方、神奈川県代表パッショーネのとくちゃんとジルは、チームプレーモードを使用したオンライン大会で「ゲキサカFC」の一員としてプレーし、連係プレーは高いレベルを保つ。両者ともに準決勝は大量得点で決勝へ。実力者同士の大一番となったが、試合は東京都代表Badtyが制した。

 じわじわと得点を重ねる東京都代表Badtyのユベントス。神奈川県代表パッショーネのバイエルンも決定機は幾度と迎えるが、シュートは枠内に収まらない。終了間際には、東京都代表BadtyのユベントスがC・ロナウドでダメ押しゴールを挙げ、試合終了。3-0で関東ブロックの頂点に立った。

 アックスは「特に緊張もなく、いつも通りやれたかなと思います」と冷静に大会を振り返りつつ、決勝については「スコアは圧倒しているイメージですけど、ラッキーなシーンばかりで。こっちに運が回ってきたなと思いました」と接戦だったことを明かす。「全国ということにとらわれず、いつも通りプレーして楽しく勝てればいいなって思います」と本大会への意気込みを語った。ひゅーがは、埼玉県代表との初戦を乗り越えたことが大きかったと語る。「そこをうまく勝ち越すことで、準決勝、決勝と無失点で固く戦えたかなと思います」と攻守両面での手応えを口にした。

 現在、各地区ブロック大会が順次開催中。勝ち残ったブロック代表たちは、12月26日、27日に行われる本大会に出場する。

オープンの部優勝・東京都代表Badty

オープンの部準優勝・神奈川県代表パッショーネ


(取材・文 石川祐介)

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