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[MOM3271]長崎総合科学大附MF岩永空潤(3年)_仲間への恩返し誓うレフティーが決勝CK弾!

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長崎総合科学大附高の強力レフティー、MF岩永空潤は決勝点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 選手権長崎県予選準決勝 長崎南山高 1-2 長崎総合科学大附高 百花台公園サッカー場]

「縦回転をかけて、ニアを狙ったら、風もあるので入るかなと思った。入って良かったです」。

 1-1の後半11分、長崎総合科学大附高はMF岩永空潤(3年)が右サイドからのCKを左足で蹴り込む。縦回転をかけて“落とした”一撃は、GKの頭上を越えてそのままゴールイン。前半のプレーを反省し、迫力を持って後半に臨んでいたチームをゴールで勢いづけた。

 岩永はこの日、左サイドで先発し、前半途中からFWでプレー。前半も攻撃力を発揮していたが、後半はより存在感を増す40分間だった。巧みなボールコントロールで浮き球を収め、スピードを活かして相手ゴールを強襲。スルーパスやドリブルシュートで追加点を狙い、左サイドから高精度のアーリークロスを入れるシーンもあった。

 試合後、岩永は「チームに迷惑をかけていたので、結果を残すことでしかチームに恩返しはできないので、チームの勝利に貢献出来て良かったです」と謙虚なコメント。ピッチ内外でチームメートに恩返しすることだけを考えている。

 背番号22は、モロッコの怪物レフティー・MFハキム・ツィエクがチェルシー(イングランド)で背負っている番号だ。岩永はコーチに頼み、自分も憧れのツィエクと同じ「22」をつけてチームを勝たせるプレー。その岩永は「去年は全国で調子が悪くて、全然自分のプレーができなかった。同じ舞台でリベンジをしたいです」。仲間への恩返しのため、今年こそ全国で本領を発揮するためにも、必ず決勝で勝つ。
 
(取材・文 吉田太郎)
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