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フロントに不信感? 清水クラモフスキー前監督、自ら契約解除を求めたと地元紙報道「クラブの厳しい見通しにも直面し…」

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今月1日に契約解除が発表されたピーター・クラモフスキー前監督

 清水エスパルスピーター・クラモフスキー前監督は自ら契約解除を申し出ていたようだ。母国オーストラリアの『ブリスベン・タイムズ』が報じている。

 クラモフスキー氏は昨季までアンジェ・ポステコグルー監督の右腕として横浜FMのヘッドコーチを務め、2019年シーズンのリーグ制覇に貢献。今季から清水の指揮官に就任した。しかし、シーズン序盤から苦戦を強いられ、指揮を執った第25節までの成績は3勝5分17敗(勝ち点14)の17位。今月1日にクラブから契約解除が発表された。

 クラモフスキー氏は「私は自分が持っている全てをクラブに与えてきたが、これ以上与えるものはなかった」と語り、正しいタイミングで清水を去ったと考えているという。

「私がエスパルスでの章をスタートしたのは、ポゼッションをベースにして、リアクションではない攻撃的なサッカーを作るという10年以上前からのクラブの目標のためだった。私はこれに大きな影響を与えたし、クラブが前進するためのベースになることを願っている」

「今季の全ての決断は、2021年にクラブにトロフィーをもたらすことに基づいていた。私たちはサッカーの強力な基盤を築き、全ての試合で相手に対して自分たちのゲームに持ち込もうとしていた」

「最終的に結果は出なかったが、サッカーのスタイルは明確であり、選手は自分たちが持っている全てを出し切った。だが、両方のボックスで十分ではなかった」

 Jリーグはコロナ禍により、今季の降格をなしとする特例ルールを適用している。これは新スタイルの構築を図るクラモフスキー氏にとって追い風となり、少なくとも今季中はチームを率いるという見方もあった。

 同紙によれば、クラモフスキー氏は過去2回の移籍期間で選手を獲得しなかったクラブに不満を感じ、自身の将来のビジョンと一致していないと考えたという。さらに来季の予算が大幅に削減されるという見通しにも直面したことで、自身の改革をバックアップしてくれるとは思えない状況だと判断。自ら契約解除を求め、それが1日に清水から認められたと伝えられている。

 なお、クラモフスキー氏はすぐに母国のオーストラリア・Aリーグに戻るのではなく、日本での再起の機会を狙っているとのことだ。

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