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大迫不在の1トップは武蔵か浅野か…森保監督は2人の変化を指摘「プレーの幅を広げている」

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FW鈴木武蔵(ベールスホット)とFW浅野拓磨(パルチザン)

 日本サッカー協会(JFA)は5日、今月のオーストリア遠征に臨む日本代表メンバー24人を発表した。FW大迫勇也(ブレーメン)が所属クラブの検疫条件により招集できず、1トップの起用法には引き続き注目が集まりそうだ。

 大迫の招集外は所属先のブレーメンで求められる検疫措置によるもの。オランダ合宿でも1試合目のカメルーン戦にはフル出場したが、2試合目のコートジボーワル戦を前に代表チームを離脱した。関塚隆ナショナルチームダイレクターはこの日のオンライン会見で「帰国後にチームとしての制限があるということで、今回は断念ということになった」と理由を述べた。

 FW登録では今回、オランダ遠征にも帯同していたFW鈴木武蔵(ベールスホット)と1年ぶりの復帰となるFW浅野拓磨(パルチザン)の2選手が選出。昨年の大迫不在時に1トップを務めた経験のあるFW南野拓実(リバプール)やFW鎌田大地(フランクフルト)もMF登録で招集されているが、代役としてのファーストチョイスは鈴木と浅野が争う形になりそうだ。

 鈴木は前回の活動以降、出場した2試合で3ゴールと好調を続けている。森保一監督は「前回の活動ではまずは得点に絡む結果を出すこと、そして前線でボールに向かっていく仕事や、時には前線で潰れて味方につなげる仕事をしてほしいと話した」と明かしつつ「ベルギーでは個のマッチアップが非常に多く、かなり激しいマークに遭いながらプレーしている中で、彼が局面を突破し、得点を挙げているのは映像で確認している」と高評価。「Jリーグの札幌でやっていたプレーをベースにしつつ、個で局面を突破していくという幅を広げていると思って見ている」と期待を語った。

 一方、浅野も今季12試合6ゴール3アシストと上々の結果を残している。広島時代からよく知る指揮官は「よりボールに向かって、得点にこだわりを持って貪欲にプレーしているのかなと思っているし、パルチザンでも周りの信頼を得てボールも集まっている。自らシュートに行く貪欲さと、状況判断をして周りを見てアシスト役にも回るということで、状況を見ながら貪欲にゴールに向かうプレーをしている」と太鼓判。「直近の試合でもトップとサイドをやっていた。2トップ、トップ下、両サイドでもやっている中でプレーの幅を広げている」とMFでの起用も示唆した。

(取材・文 竹内達也)
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