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[MOM3279]仙台育英GK高橋拓輝(3年)_尊敬する先輩GK佐藤文太超え目指す

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見事なPKストップを見せた仙台育英GK高橋拓輝(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.7 選手権宮城県予選決勝 仙台育英高 2-1 聖和学園高 ユアスタ]

 立ち上がり早々の失点にも気落ちせず、勝負どころとなったPKの場面で、見事なPKストップを見せた仙台育英高GK高橋拓輝(3年)がこの試合のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)だ。

 前半2分の失点については「立ち上がりからプレスができなくて、ズルズル下がってしまい、失点しました」と聖和学園高の攻撃陣にうまくプレッシャーをかけられなかったと振り返った高橋だったが、失点後の円陣で「まだやれる。落ち着いて行こう、やれることをしっかりやろう」と声をかけ、自身も立ち直って冷静なシュートストップを見せた。

 PKの場面では「相手が蹴る前に時間があったので、今まで努力してきたことを思い出しました。声は出せませんが、拍手で応援してくれる人のために、絶対止めようと思いました」と、これまでの苦労や、客席で応援してくれる部員たちのことを思い出し、狙い通りのPKストップを見せることに成功した。

 公式戦に出始めたのは3年生から。2年生までは1つ上の学年に絶対的な守護神、現・明治大GK佐藤文太がいた。「昨年までは文太さんが出ていて、今年初めて試合に出たのですが、チーム一丸となって戦って自信がつきました。県大会優勝できたのは、どこのチームよりも一丸となって戦えたからだと思います」と、コロナ禍で試合数こそ減ってしまったが、公式戦を重ねたことで自信をつけてきた。「文太さんを超えられるように、セービングだけじゃなく、自信に満ちあふれているところを見てほしいです」と語る高橋。前回の選手権で大活躍を見せた佐藤を超えるパフォーマンスを、ぜひ全国の舞台で見せたい。

(取材・文 小林健志)
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