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[MOM3281]東海学園FW越慎之助(3年)_走って、走って、また走る…決勝の舞台も「仲間を信じて」

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東海学園高FW越慎之助

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.7 選手権愛知県予選準決勝 東海学園高2-0刈谷高 パロ瑞穂]

 攻撃でも守備でも、前後にも左右にも走りに走った。東海学園高FW越慎之助(3年)は「それが自分の役割」と胸を張って答えた。

 相手ボールになったとき、2トップでコンビを組みFW森田澪(2年)とともに、狙いを定めてプレッシャーをかける。「あれでスイッチが入る」と話したように、中盤がしっかり連動することで、高い位置で相手の動きに制限をかけた。

「前からプレスをかけて、相手に自由に蹴らせないようにする。全員が無失点でいきたい思いがあるので、まずは前からしっかり守る。それで、つながれたボールをFW陣がゴールできればいい」。その言葉どおり、1-0で迎えた後半9分、今度は本職の攻撃で魅せる。

 スローインの流れから送られたFW高橋克季のラストパスに反応。「今日は裏に抜けるシーンが少なかったので、絶対に抜けようとしていた。うまくボールが来た」。ニアサイドを抜くシュートでダメ押しゴールを陥れ、「決められて良かった」と喜びを表した。

 後半アディショナルタイムにピッチを後にしたが、最後の最後までハードワークを続け、終盤でも自陣でスライディングを敢行してボール奪取を成功させるなど守備でも貢献。チームは4試合連続の完封勝利を収めることになるが、守備陣だけでなく、前線の選手がしっかり仕事をこなした上での結果となった。

 決勝の舞台でも「これまでと変わらず、走って、セカンドを拾って、裏に抜けて、ゴールを決める」と自らの役割をまっとうする覚悟。全国の舞台まで、あと1勝に迫り、「このチームで絶対に行きたい。勝てるチームだと思うので、仲間を信じて次の試合も臨み、しっかり勝ちたい」と意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2020

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