beacon

4年連続の決勝同一カードは今年も高川学園に軍配! 西京を1-0で下し2年連続26回目の選手権出場

このエントリーをはてなブックマークに追加

高川学園高が2年連続26回目の出場を決めた

[11.8 選手権山口県予選決勝 高川学園高 1-0 西京高 維新みらいふスタジアム]

 第99回全国高校サッカー選手権山口県予選決勝が8日に行われ、高川学園高西京高を1-0で下し、2年連続26回目の出場を決めた。

 選手権予選決勝では4年連続の対戦となった一戦は、立ち上がりから高川学園がボール支配率で上回り、両サイドを広く使った攻めでゴールに迫るが、ラストパスがわずかに合わないなど得点には至らず。西京はFW米田大和(3年)へのロングパスを中心に局面を打開しようとするものの、こちらも良い形を作れない。

 高川学園はセットプレーでも多くのチャンスを作りながら、西京守備陣の体を張った守りを崩せない。西京は前半34分にMF前田唯翔(3年)のパスから米田が左足で狙ったが、うまくミートできずに枠を外れた。

 0-0で迎えた後半7分、高川学園は左からのセンタリングをMF梅田琉空(3年)がヘッドで落とし、MF清永和暉(3年)がダイビングヘッドで合わせたが、右に外れて決まらず。ピンチをしのいだ西京は、8分にMF井上潤(3年)が左足で狙ったミドルシュートが、惜しくもクロスバーを直撃。直後には高川学園のキャプテン、MF新山大地(3年)の左足シュートを西京GK杉山隆之介(3年)がブロックするなど、双方にチャンスが生まれ始めた。

 その後は再び高川学園が主導権を握るが、西京もキャプテンのDF山下葵(3年)、DF佐古翔海(1年)のCBコンビを中心に粘り強く耐える。2年前の予選決勝では、0-0で迎えた後半38分に西京が決勝点を奪い、1-0で勝利を収めている。終盤は西京にCKのチャンスもあり、高川学園の江本孝監督は「2年前のことが頭をよぎった」と振り返った。

 だが今回、試合終了間際に決勝ゴールを奪ったのは高川学園だった。後半アディショナルタイム1分、DF千々松蓮(3年)のセンタリングを、ゴール前中央に入り込んだFW西澤和哉(2年)が右足ダイレクトで合わせると、グラウンダーのシュートがニアサイドを破ってネットを揺らした。

 4年連続の決勝は、3年連続の1-0で、高川学園が2年連続出場。江本監督は「辛抱しながらの試合だった。慌てずにボールを動かそうとしたところが、何とか出たと思う」と安堵の表情を浮かべた。今年2月の新人戦で3回戦敗退を喫した影響で、今回の予選は1回戦からの登場となったが、6試合で35得点1失点と強さを見せつけての出場権獲得だった。

 昨年度の全国大会では1回戦を突破したものの、2回戦で仙台育英高(宮城)に0-1で敗戦。新山は「去年はまったく良いプレーができず、後悔しか残っていない。選手権までに自分もチームもレベルアップして、良い試合をしたい」と意気込み、江本監督も「開催していただけることに、まず感謝しています。その思いを持って一戦一戦、頑張っていきたい」と言葉に力を込めた。

(取材・文 石倉利英)
▼関連リンク
●【特設】高校選手権2020

TOP