[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.7 選手権奈良県予選準決勝 畝傍高 1-2 山辺高 橿原公苑陸上競技場]

　1年生ながら、山辺高の1トップを担い、キャプテンマークも巻くFW太田凱翔。準決勝では2ゴール。チームを勝利に導いた。

　ビハインドの状況で奪った同点弾は、「失点した直後からずっと、キャプテンとしてチームを助けたいと思っていた」ことから、相手のボールをインターセプトした後、自らドリブルで突破し、シュートした。2点目は「狙い通り」だった。

　けれど、太田は続けて「後ろの選手たちが体を張って守ってくれて、2列目の選手も体を張ってボールを預けてくれるからこそ、僕がシュートを撃つ機会を得られる。だから、自分が決めたゴールではなくて、チームみんなで獲ったゴールです」と言い、微笑んだ。

　今のチームについて、「1年生と2年生が主体で、すごくエネルギーのある選手たちが揃っている。試合でも恐れることなくそのエネルギーを出すことができるし、チャレンジすることもできる」ことが魅力だと話した太田。初の決勝の舞台では「緊張することになるだろうし、難しい試合にもなるだろうと思う。だからこそ、チームみんなで一つになって、恐れることなくチャレンジし、決勝戦を楽しみたい」と意気込みを語った。

　決勝戦でもまた、チームを助ける姿を期待したい。

(取材・文　前田カオリ)

---

▼関連リンク
●【特設】高校選手権2020