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矢板中央との激戦に「あれが全国レベル」…國學院栃木GK熊田亮太は次のステージへ:栃木

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國學院栃木高の守護神熊田亮太(3年)

[11.7 高校選手権栃木県予選準決勝 矢板中央4-2國學院栃木 栃木グ]

 國學院栃木高は矢板中央高を苦しめながらも最後は2-4で敗れ、準決勝で敗退した。昨年度全国ベスト4の強敵と対峙したGK熊田亮太(3年)は激戦を終え、「あれが全国レベルなんだと感じました」と相手の強さに感服した。

 3日の準々決勝・真岡戦は延長2-2で決着が付かず、PK戦に9-8で競り勝った。9人目のコースを読み切ると、好反応から右手一本で見事にストップした熊田は「自分のミスで苦しい試合にしてしまった。自分が止めて勝ちたかった」と安堵の涙をこぼしていた。

 そうして矢板中央への挑戦権を得たが、前半25分までに2失点を喫する厳しい展開。それでも國學院栃木は集中を切らさず、ギャップに潜り込み、パスをつないで押し返していく。アイディアと個人技を生かして食らいつく好ゲームを演じたが、矢板中央の壁は高かった。

 「相手のセットプレー対策はしてきたつもりだったんですが、そこで何回もやられてしまった。悔しいし…凄かったです。あれが全国レベルなんだと感じました」

高校3年間は自らの努力で成長を遂げ、次のステージは流通経済大に進む。「高いレベルになるので試合に出る機会は少なくなると思いますが、3年間の努力は忘れたくない。3年間努力してここまで来ることができた」と充実の表情。後輩には「自分たちのサッカーで県ベスト4を超えてほしい」とエールを送った。

(取材・文 佐藤亜希子)
●【特設】高校選手権2020

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