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「絶対にやり返してやろうと」。1年前の敗戦知る履正社CB舩田が“魂の”同点ヘッド!:大阪

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後半30分、履正社高CB舩田陸人が同点ヘッド

[11.7 選手権大阪府予選準決勝 阪南大高 2-3 履正社高 ヤンマー]

 文字通り、魂のヘッドだった。履正社高は後半26分に勝ち越し点を献上。だが、目の前でゴールを決められたCBが決め返す。

 後半30分、左SB向晃生(3年)の右CKをファーサイドのDF舩田陸人(3年)が身体をいっぱいに伸ばして頭で合わせる。ボールはGKとDFの頭上を抜けて、ゆっくりとゴールに吸い込まれた。
 
 舩田は雄叫びを上げながら歓喜のダッシュ。渾身の同点ヘッドは1年前の思いも込めての一撃だった。「去年、阪南戦で僕のミスで失点して負けていたので、絶対に自分が決めて、絶対に自分が勝たすじゃないですけれども、絶対にやり返してやろうと思っていたので決められて良かったです」。そのゴールはリベンジの白星に繋がった。

 身長は177cmと特別な高さはない。だが、そのヘッドは守備面でも際立つ。トレーニングから競り合いで手を抜かず、常に100パーセント。「自分はファイター」「自分、全然下手なので」というDFは全力プレーの中でタイミングを磨き、トップレベルでも通じる武器にしてきた。

 舩田は決勝へ向けて「チーム一丸となって、メンバー外も全員で勝利に繋げて、全国に絶対に行きたいと思っています」と意気込んだ。父は金光大阪のOB。特別なめぐり合わせとなったが、全力プレーは変えずに仲間たちとともに必ず勝つ。

後半30分、履正社高CB舩田陸人が同点ヘッド

(取材・文 吉田太郎)
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