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自らの“武器”に自信を深める遠藤航「駆け引きせずにバチバチ当たる」

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日本代表MF遠藤航

 海外選手が相手であろうとも体をぶつけていく。相手攻撃を寸断して、チームの危機を救う。日本代表MF遠藤航(シュツットガルト)は自らの“武器”に手応えを感じているようだ。

 今季、ブンデス1部に戦いの場を移した遠藤は、ここまで7試合に出場。その中でブンデスリーガで1位となる記録を残している。それが、デュエルの勝利数だ。1部初挑戦ながらもリーグ最多の116回を記録。2位はヘルタ・ベルリンのFWマテウス・クーニャの109回、3位はフランクフルトのDFマルティン・ヒンターエッガーの99回で、遠藤の数字が際立っていることが分かる。

 何が、ここまでの数字につながっているのか――。自身は「フィジカルベースが上がっているのは間違いない」と話すと、「シンプルに海外の相手に対しても駆け引きとかせずにバチバチ当たっていくことを特に意識している」と続けた。

「基本的にはしっかり当たりに行って、いかにボールを奪えるかというところにトライしている。そのために、ボールホルダー+相手や味方のポジションがどこにあるか、常に頭を使いながらポジションを置いているし、アプローチスピードも良くなってきている」

 今後、W杯予選を勝ち上がり、本大会で結果をつかむためにも個の成長が「一番の肝」になると感じており、「僕ならデュエルの数字が出ているのが大事」と、自身の“武器”にさらに磨きをかけていこうとしている。「個人で海外の強豪国相手に対しても1対1でしっかり競り勝てるような選手をそろえることが、W杯で結果を残すための近道になると思う」。

 シュツットガルトの同僚であるMFゴンサロ・カストロは、「彼は消防隊のようだ。火事が起きたら、ワタルが消火しにくる。練習でも試合でもそうだ。彼は最も重要な選手であり、怪我させることは絶対に許せない」と、その働きを絶賛している。パナマ、メキシコとの連戦でも“消防隊”としての役割を果たし、チームに勝利をもたらしたい。

(取材・文 折戸岳彦)

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