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南野拓実がPKで決勝点! 3バック採用の森保J、3戦連続無失点でパナマに勝利

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MF南野拓実(写真左)が決勝点

[11.13 国際親善試合 日本1-0パナマ グラーツ]

 日本代表は13日、国際親善試合でパナマ代表と対戦し、1-0で勝利した。MF南野拓実(リバプール)が後半16分、自ら獲得したPKを決めて決勝点。3試合連続クリーンシートの堅守が光り、10月のコートジボワール戦に続いて連勝を果たした。

 オーストラリア・グラーツ遠征の1試合目。日本は10月に行われたオランダ・ユトレヒト遠征でもテストしていた3-4-2-1のシステムをキックオフから採用した。スタートからの3バック布陣は昨年6月に宮城で行われたエルサルバドル戦(○2-0)以来となった。

 GKは権田修一(ポルティモネンセ)が務め、3バックは右からDF植田直通(セルクル・ブルージュ)、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF板倉滉(フローニンゲン)。ウイングバックは右がDF室屋成(ハノーファー)、左がDF長友佑都(マルセイユ)で、ダブルボランチはMF柴崎岳(レガネス)とMF橋本拳人(ロストフ)。1トップには南野、2シャドーにはMF久保建英(ビジャレアル)とMF三好康児(アントワープ)が入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 日本は前半1分、さっそくファーストシュート。右サイドを突破した室屋が敵陣でファウルを受けると、キッカーの久保がインスイングのボールをゴール前に送り込み、橋本が頭で合わせた。だが、その後はパナマのプレッシングに対して前線にボールを入れられず、3バックがパスの出しどころに困る場面が続発。同7分には吉田のフィードに南野が抜け出すも、シュートはうまくミートしなかった。

 前半11分にはFWガブリエル・トーレスのミドルシュートが日本ゴールを襲い、なんとか権田が阻止。同16分、日本はセットプレー攻勢から植田、吉田が次々にチャンスを迎えたが、いずれも相手の好守に阻まれた。同38分には三好を起点とした攻撃から、久保が相手の意表を突いた浮き球パスを供給。南野が頭で収めようとするも、相手DFに対応され、決定機をつくれないままハーフタイムを迎えた。

 後半開始時、森保一監督は早くも動き、橋本に代わってMF遠藤航(シュツットガルト)を投入した。立ち上がりこそパナマに一気に押し込まれ、MFアブディエル・アヤルサやMFエドガル・バルセナスが絡んだ波状攻撃でピンチを迎えたが、板倉のシュートブロックなどでなんとか持ち堪えると、その後は足が止まった相手に対して主導権を握れるようになった。

 そして日本は後半9分、ようやくこの試合で最大のビッグチャンス。右サイドで前を向いた三好の縦パスに南野が抜け出し、エリア内右寄りでタメをつくってグラウンダーでのクロスをゴール前に送った。だが、後方から攻め上がってきた長友のダイレクトシュートは大きく枠外。その長友は同12分、MF原口元気(ハノーファー)との交代でピッチを退いた。

 日本は後半13分、久保のグラウンダーパスを収めた室屋のシュートも大きく枠外。それでも同15分、遠藤を起点とした攻撃から久保にボールが渡ると、スルーパスに反応した南野がエリア内で相手DFに倒され、PKを獲得した。キッカーは南野。ゴール中央にグラウンダーでのキックを沈め、ようやく先制に成功した。南野は昨年11月のカタールW杯予選キルギス戦以来のゴールで、代表通算12点目となった。

 その後も責め続けた日本は後半20分、数的優位のカウンター攻撃から南野のスルーパスに原口が反応したが、シュートは相手DFがブロック。同23分には久保が自ら仕掛けてシュートを狙ったが、相手GKの正面に飛んだ。同27分、森保監督は久保と南野をベンチに下げ、MF鎌田大地(フランクフルト)とFW浅野拓磨(パルチザン)を投入した。

 すると後半33分、日本は自陣で柴崎がターンで相手をかわし、狭いスペースを突いて縦につけると、これを受けた鎌田がハイライン裏に浮き球のパスを配給。これに抜け出した浅野が凄まじいスピードで抜け出し、エリア外に飛び出してきたGKルイス・メヒアに倒された。このプレーでメヒアは一発退場。日本は数的優位となった。

 日本は後半36分、柴崎と室屋に代わってMF中山雄太(ズウォレ)とDF酒井宏樹(マルセイユ)を投入。その後も一方的に攻め続けると、45分には鎌田のスルーパスに三好が抜け出し、GKと1対1の絶好機を迎えた。ところが、左足でのシュートは代わって入ったGKオルランド・モスケラがビッグセーブ。追加点を決めることはできず、1-0のままタイムアップを迎えた。

 日本は17日、メキシコ代表と対戦する。

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