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久保建英「ああいうパスを出し続けることで…」決勝点導くワンプレーに大きな“手応え”

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日本代表MF久保建英(ビジャレアル)

 決勝点につながるPK奪取はMF久保建英(ビジャレアル)のラストパスから生まれた。「ああいった精度が高いパスを出せるようになれば選手としてのレベルも上がるし、ゴールや他のことにつながる」。待望の日本代表の初ゴールに向けても、大きな手応えになるワンプレーだったようだ。

 0-0で迎えた後半14分、シャドーで先発していた久保はMF遠藤航(シュツットガルト)からの縦パスを受け、よどみないターンからMF南野拓実(リバプール)にピンポイントのスルーパスを届けた。

「相手もしっかりプレスに来ていたけど、判断の緩みで遠藤選手が前を向けて、自分がずっと受けたかった位置に素晴らしいボールが来た。南野選手の動きが見えたのであとはそこに流し込むだけだった」。このプレーから南野がエリア内で倒され、決勝点となるPKにつながった。

 72分間のプレータイムで代表初ゴールこそ奪えなかったが、得点に絡んだ活躍は大きな自信となった様子だ。

「今日みたいなラストパスをたとえば3本出せれば、あれが3点になるので自分としてはオールOK」。きっぱり語った久保は「ああいうパスを出し続けることでみんなも僕の特徴を分かってくれるし、逆に相手に警戒されたときに自分で運んでいける。自分も出せるし、自分も欲しいよということをアピールしていければ」と次につながる成果を強調した。

 これでA代表通算10試合目。「常に100%でいまできることをやっているつもりだけど、だんだん味方選手の特徴もわかってきて、連携も深めながら、チームコンセプトもわかってきた。足りないことだらけだけど、代表の一員という認識は出てきている」。そんな手応えを得ているからこそ、代表初ゴールも時間の問題だと捉えている。

「今日も何回か惜しいところはあったので、最後のパスをもらえていたら、最後に通っていたらというのがあった。今日は起点という形だったけど、どんどん自分も今日みたいなプレーを続けていけば(ゴールも)近いのかなと思う」。この日は後半27分で交代しており、17日のメキシコ戦の出場も期待大。ファンも待ち望む歓喜の瞬間に向かって「やり続けることが大事」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)

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