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A代表“再デビュー”戦の課題は…三好「決めるか決めないかは実力次第」

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日本代表のMF三好康児(アントワープ)

 日本代表のMF三好康児(アントワープ)にとって、パナマ戦は自らの課題に向き合う“再デビュー戦”となった。試合から一夜明けた14日、「最後にビッグチャンスがあったし、決め切る力は足りていない。点を取れればもっと楽に試合を終わらせられたし、一番の課題だと感じた」と振り返った。

 悔いが残ったのは1-0で迎えた後半45分、MF鎌田大地(フランクフルト)のスルーパスを受けて前を向き、GKと1対1を迎えた場面だった。「受けるところ、前を向くところまではイメージどおり」。しかし、利き足の左で放ったシュートは相手GKが伸ばした足に直撃。チームを楽にする追加点を挙げることはできなかった。

「シュートで工夫すべきだったというのが反省点」。そう悔やんだ三好は「あそこで決めるか決めないかは自分の実力次第。ああしておけば良かったというのがあるけど、あの位置に行ったら決めるか決めないか。その瞬間でしか判断は下せない。ああしておけば良かったなというのはあるけど、チャンスを作り出して決め切るところにフォーカスしていければ」と先を見据えた。

 もっとも、特に相手の足が止まった後半は、シャドーのポジションで多くのチャンスに絡んでいた。「どこが空きやすいか、どうすれば効果的に引き出せるかは理解していた。もちろん相手を見ながら探していかないといけないけど、大まかなやり方、受けやすいポイントは意識してできたと思う」。北海道コンサドーレ札幌や五輪代表でも慣れ親しんだシステムに戸惑いはなく、一つのオプションとして存在感を示した。

 この日は大活躍を見せた昨夏のコパ・アメリカ以来となる代表出場で、フルメンバー招集のチームでは初の出番だった。「周りがどうでも自分の力を出すことは意識しているし、より積極的に自分のプレーを出していこうと思っていた。周りの選手を見ながら特長を知ってもらいながらやっていく上ではもっともっと自分を出していく必要がある」。“再デビュー”戦で課題と向き合った23歳はさらにチームメートとの連係を熟成させ、代表定着へと進んでいく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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