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“W杯7大会連続16強”メキシコへの敬意語った森保監督「ユース年代からいろんな国際トーナメントに参加している」

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日本代表森保一監督

 日本代表森保一監督が16日、国際親善試合メキシコ代表戦の前日オンライン会見に出席し、国際舞台で結果を残し続けてきた対戦相手への敬意を語った。

 メキシコは現在、日本より格上のFIFAランキング11位。FWラウール・ヒメネス(ウォルバーハンプトン)、FWイルビング・ロサーノ(ナポリ)、MFディエゴ・ライネス(ベティス)ら欧州主要リーグでプレーする選手を多く抱えており、直近7大会連続でワールドカップ16強に進出している北中米の強豪だ。

 そんなメキシコについて森保監督は「体格や身体能力においてわれわれのモデルケースとして、目標に置いて学べるチームだと考えている。常にW杯に出場し、グループリーグを突破し、ベスト8にも進んだことがある。そういった成果をリスペクトし、われわれも同じように結果が出せるようにしたい」と敬意を払った。

 またメキシコの育成環境にも言及。「メキシコはユース年代からいろんなところに国際トーナメントに参加しているなと感じている。国内での育成もプロリーグにアンダー世代の選手を使わなければならないという強化もしているし、ユース年代から常に国外に出て、厳しい環境の中、強い相手と試合をしてレベルアップをしている」と目を見張った。

 そんな強敵との一戦に向け、指揮官は「技術という部分で個の技術の高さを持っているし、戦術理解度も高く、流れを読む力というクレバーな部分を持っている賢く戦えるチーム」と警戒。14日の韓国代表戦では0-1で迎えた後半22分から、わずか4分間で3ゴールを奪ったことを例に挙げ、「そういった勝負強さと賢さを持っている」と賛辞を惜しまなかった。

 その上で、日本が戦う上での攻守のポイントを列挙。「守備でも激しく厳しくプレッシャーをかけてくるし、そこをわれわれがかいくぐっていけるかが大切になる。彼らの攻撃は速攻もあり、遅攻もあり、選手たちが流動的に攻撃しかけてくる部分ではしっかり対応しないといけない。まずは激しく厳しくという部分で個人が上回っていけるように、そしてチームとして上回っていけるように選手たちに求めたい」と語った。

 日本代表にとって、こうした強敵と中立地で戦えるというのは貴重な機会。指揮官は「勝つためのメンバーで臨みたい」と話しており、13日のパナマ戦を欠場したDF冨安健洋(ボローニャ)や、途中出場だったDF酒井宏樹(マルセイユ)、途中交代となったMF南野拓実(リバプール)やMF柴崎岳(レガネス)ら現状のベストメンバーがピッチに並ぶとみられる。

 選手たちも「一つの指標になる」(柴崎)「すごく重要な一戦」(南野)とモチベーションは高い。森保監督は日本時間18日午前5時キックオフの一戦に向けて「われわれの現在の力、立ち位置を知るために最高の相手。ただ練習試合で自分たちの力を試すというだけでなく、勝つために準備して、われわれを応援してくださっている方々が笑顔になってくれるように勝利したい」と必勝を誓った。

(取材・文 竹内達也)

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