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FC東京、主将MF東が待望復帰もACL前最終戦はドロー…仙台MF松下が意地の同点ミドル弾

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FC東京は引き分けでACLへ

[11.18 J1第32節 仙台2-2FC東京 ユアスタ]

 J1リーグは18日、前倒し開催の第32節1試合を行い、FC東京ベガルタ仙台を2-2で引き分けた。24日からAFCチャンピオンズリーグ(ACL)が再開するためリーグ戦はここでいったん中断。長期離脱していたMF東慶悟の復帰を果たしたが、アジアでの戦いに向けて大きく弾みをつけることはできなかった。

 新型コロナウイルスの世界的流行により、ACLはカタールでのセントラル開催に変更。FC東京は24日からグループリーグ残り4節が再開するため、19日から決戦の地に向かう。したがって仙台戦は渡航前最後のJ1リーグ戦。7月22日の第6節札幌戦(△1-1)で中足骨骨折の重傷を負い、4か月間にわたって離脱していた東が復帰した他、GK児玉剛が今季初出場を果たした。

 一方の仙台は前節で上位のG大阪を相手に4-0の完勝。FW長沢駿がクラブ史上初のハットトリックを記録し、クラブワーストの17試合連続勝ちなしを脱出した。この日は中3日でのリーグ戦ながらG大阪戦のスターティングメンバーをそのまま起用した。

 試合は序盤からFC東京が主導権を握り、早い時間にスコアを動かした。前半15分、DF中村 帆高のボール奪取から左サイドでチャンスをつくると、MF高萩洋次郎の縦パスをFWレアンドロがそらし、FW永井謙佑が左サイドを突破。永井はエリア内を深くえぐってマイナス方向に折り返し、ここに走り込んだレアンドロが相手DFに当てながらもネットにねじ込んだ。

 仙台は前半20分、ダイナミックな攻撃からFWイサック・クエンカがエリア内左を攻め込み、グラウンダーでのクロスを送るも、長沢の左足ダイレクトシュートは枠外。FC東京は45分、MF安部柊斗の浮き球パスに抜け出したMF内田宅哉が冷静なトラップからシュートを放ったが、これはGKヤクブ・スウォビィクのスーパーセーブに遭い、追加点は奪えなかった。

 ハーフタイムには両チームが1人ずつを交代。仙台はMF佐々木匠に代わってMF兵藤慎剛、FC東京はDF中村拓海に代わってDF小川諒也が入った。すると後半2分、仙台がさっそく交代選手を活かして試合を動かした。左サイドでタメをつくったDFパラのスルーパスに兵藤が抜け出し、ハイクロスをゴール前に送ると、長沢が高い打点でのヘディングシュート。児玉の手を弾いたボールがゴールマウスに吸い込まれた。

 それでも後半19分、FC東京は左サイドからのFKをレアンドロがゴール前に蹴り込むと、このボールはFW山田寛人にクリアされたが、セカンドボールに強さを見せた小川がヘディングで押し返し、ボールは再びゴール前へ。これにオフサイドぎりぎりで反応したのは高萩。巧みな胸トラップからのボレーシュートでネットに突き刺し、再び勝ち越しに成功した。

 ところが、仙台も譲らなかった。後半39分、相手のクリアボールを拾った途中出場のMF松下佳貴を起点に右サイドを攻め込み、兵藤と山田がつないで再びボールが松下の足元に入ると、10月18日の第23浦和戦(●0-6)以来1か月ぶりの復帰となった背番号8が左足を一閃。地を這うようなミドルシュートがゴール左隅に突き刺さり、再び同点に追いついた。試合はそのままタイムアップ。ホームで意地を見せた仙台が勝ち点1をもぎ取った。

 一方、FC東京は中断前の一戦で痛いドローとなった。ACLからの帰国後は14日間の隔離措置が義務付けられるため、12月11日から再開するリーグ戦残り2試合はカタール帯同選手が出場できない見込み。2試合を残す現時点では勝ち点51の4位だが、残り7試合のC大阪、同5試合の鹿島が勝ち点49で追っており、来季のACL出場権獲得は厳しくなっている。

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